大学等進学率など、東京都の高校生の現状は

平成30年9月3日、東京都が平成30年度学校基本統計速報(学校基本調査の結果速報)を公式ウェブサイトに掲載しました。この調査は東京都が毎年実施しており、学校数や学級数、卒業生数と進路(就職・進学など)などの状況がわかります。ここでは、高等学校を対象にした調査結果を通して、公立・私立の高校に通う人数の推移や、大学等進学率の推移を含めた高等学校卒業後の状況などの情報をお伝えします。

 

学校基本調査が示す、東京都の高校の生徒数の現状

学校基本調査は、学校に関する基本的事項を調査し学校教育行政上の基礎資料を得ることを目的に、昭和23年度から毎年実施しています。平成30年度の高等学校(全日制・定時制)の調査は、429校、314,305人を対象に行われました。学校数は前年度と変わらず、在学者数は2,527人減少しています。国立・公立・私立の種類別にみると、国立が3,262人、公立が135,741人、私立が175,302人で、総数に対して公立の生徒の占める割合は43.2%、私立の生徒の占める割合は55.8%でした。国立の生徒数は前年度より16人増加しましたが、公立の生徒数は1,599人、私立では944人減少しています。公立と私立の生徒の割合を昨年と比較すると、公立が0.1%定価、私立が0.2%上昇しています。

 

高等学校卒業後の進路の傾向は

学校基本調査によると、高等学校の卒業者のうち大学等進学者(大学の学部・通信教育部・別科、短期大学の本科・通信教育部・別科、高等学校・特別支援学校高等部の専攻科への進学者。進学しかつ就職した者を含む)の数は65,863人で、前年度より1,592人減少しました。全体の中で占める割合は64.7%で、前年度より1.2%低下しています。10年前の大学等進学者の割合は63.8%で、今年度は0.9%上昇しています。一方で就職者の数は、平成30年度が6,570人、平成29年度が6,849人で、前年度より279人減少しています。卒業後の進路のうち、専修学校(一般課程)および各種学校に入学した人の数は、平成30年度は6,685人、平成29年度は5,987人で、698人上昇しています。また、これらの進路と専修学校(専門課程)進学者、公共職業能力開発施設等入学者、一時的な仕事に就いた者のどれにも該当しない人の数は9,860人で、前年度の9,055人より805人増加しています。

 

東京都の公式ウェブサイト内の「東京都の統計」というページには、平成5年度から平成30年度(速報)までの学校基本統計の資料が掲載されています。これらの情報から近年の推移を調べると、東京都の高校生の現状がより具体的にわかります。