世界の大学を評価する「世界の大学 学術ランキング」が公開

「世界の大学 学術ランキング(ARWU: Academic Ranking of World Universities)」の2018年のランキングが、ShanghaiRanking Consultancyから公開されました。このランキングはクラリベイト・アナリティクス社と他の第三者機関のデータに基づいて毎年作成され、世界の大学をランク付けしています。このランキングからは、実力があると考えられている大学の傾向や、国際的な評価が高い日本の大学を知ることができます。

 

学術面から世界の大学を評価する「世界の大学 学術ランキング」

「世界の大学 学術ランキング」は、クラリベイト・アナリティクス社が提供するWeb of Scienceデータの引用分析で決定される「高被引用論文著者(各分野で論文の引用数が高い研究者)」の数や、科学誌「サイエンス」「ネイチャー」に掲載された論文の数、出身者や在籍しているスタッフのノーベル賞とフィールズ賞の受賞回数、関係者人数による調整などの客観的な指標をもとに、世界の大学をランク付けしたものです。2003年から毎年約1,500の大学がランク付けされており、2017年まではトップ500の大学が公開されていました。2018年ではリストが拡大され、トップ1000の大学が公開されました。

 

2018年の「世界の大学 学術ランキング」にランクインした大学

2018年の「世界の大学 学術ランキング」では、次の大学が上位となりました。

 

1位 ハーバード大学(米国)

2位 スタンフォード大学(米国)

3位 ケンブリッジ大学(英国)

4位 マサチューセッツ工科大学(米国)

5位 カリフォルニア大学バークレー校(米国)

 

1位のハーバード大学は16年連続で1位となりました。トップ500の国別の傾向としては、米国が139大学ともっとも多く、次に中国が62大学、英国が39大学と高い割合を占めました。

日本では16大学がトップ500にランクインしました。ランクインした大学と順位は次の通りです。

 

22位 東京大学

35位 京都大学

83位 名古屋大学

101~150位 大阪大学・東北大学

151~200位 北海道大学・東京工業大学

201~300位 九州大学・筑波大学

301~400位 千葉大学・慶應義塾大学・岡山大学

401~500位 神戸大学・徳島大学・東京理科大学・早稲田大学

 

ランクインした日本の大学のうち、22位の東京大学と35位の京都大学はアジアで1位と2位を占めています。

 

「世界の大学 学術ランキング」に用いられているクラリベイト・アナリティクス社が提供する指標は、世界レベルで競争できる大学の特定に役立ちます。世界を視野に入れて活躍したいと考えている人は、このランキングを参考にしてみてください。