文部科学省が資料を公表。平成31年度国立大学の入学定員・新設学部は

8月31日、文部科学省が公式ウェブサイト上に「平成31年度 国立大学法人の入学定員(予定)について」というページを公開しました。このページから閲覧できる資料には、大学と大学院の学生の定員のほか、学部や学科の新設・改組、入学定員の改訂、学科等の廃止といった具体的な内訳が記載されています。この情報を参考に、平成31年度の国立大学の入学定員の数や、学部の新設といった大学別の変更点を紹介します。

 

平成31年度の国立大学の入学定員

資料に記載されている平成31年度の入学定員は95,635人です。平成30年度の入学定員は95,650人で、昨年度より15人減少しました。分野別の内訳をみると、人文社会が学部の新設による75人の増加と入学定員の改訂による155人の減少で、合計80人減少しています。理工では学科等の改組で10人の減少と入学定員の改訂による20人の減少で、合計30人減少しました。農水では学部の新設により、100人増加しています。薬・保健では入学定員の改訂で65人増加、学科等の廃止で55人が減少し、合計10人の増加です。教育では学科等の改組で15人減少しました。

 

資料に記載された大学別の変更点

資料には、入学定員の増減に関係がある大学別の変更点も記載されています。

 

福島大学農学群の食農学類で100人、東京外国語大学の国際日本学部の国際日本学科で75人、新設のために入学定員が増加します。入学定員の改訂で、定員の増加を行った大学は、千葉大学薬学部薬学科(10人増)と、大阪大学薬学部薬学科(55人増)の2校です。大阪大学薬学部は学科等の廃止という項目にも記載されており、薬科学科が廃止のために55人減少しています。

 

福島大学と東京外国語大学では、定員の減少も行いました。福島大学の人文社会学群人間発達文化学類は夜間に授業を行うコースで20人、それ以外のコースで30人が減員、行政政策学類で25人の減員、経済経営学類は夜間に授業を行うコースで20人、それ以外のコースで25人が減員し、理工学群共生システム理工学類では20人減員します。東京外国語大学は言語文化学部言語文化学科で35人、国際社会学部国際社会学科で40人減員しました。

 

今回の資料には、学科等の改組を行う大学名と入学定員数、編入学に関するものなど、具体的な情報が記載されています。国立大学の受験を検討する人は参考にしましょう。