社長の出身大学ランキング、東京商工リサーチと帝国データバンクが発表

東京商工リサーチと帝国データバンクが、企業社長の出身大学に関するランキングを発表しました。その中では、社長の出身大学のランキングに加えて、都道府県別のランキングや上場企業社長の出身大学別ランキングといった、それぞれのデータにもとづく情報や今年の傾向などが紹介されています。

 

東京商工リサーチの2017年「全国社長の出身大学」調査が示す傾向

東京商工リサーチは、企業データベース約480万社の代表者データから、公開された出身大学を抽出し、集計を行いました。その結果、上位5位は以下の大学でした。

 

1位 日本大学(22,183人)

2位 慶應義塾大学(10,918人)

3位 早稲田大学(10,696人)

4位 明治大学(8,866人)

5位 中央大学(8,146人)

 

卒業生の数が約116万人にもおよぶ日本大学は調査を開始した2010年から8年連続トップで、唯一2万人を超えました。2017年の「全国社長の出身大学」調査では、青山学院大学が13位から12位、大阪大学が25位から22位、九州大学が29位から27位など、上位100位のうち26校が前年度よりもランキングが上昇しました。また、都道府県別の社長の出身大学を見ると、北海道が北海道大学、宮城県が東北学院大学、愛知県が愛知学院大学、京都府が同志社大学、広島県が広島大学、沖縄県が琉球大学など、24校の地元大学が社長出身大学のトップを占めました。

 

帝国データバンクの全国社長出身大学分析(2018年)が示す傾向

帝国データバンクは、2018年6月時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録)から企業の社長出身大学データを抽出し、27万4,570人の出身大学をランキング形式で集計しました。その結果、上位5位は以下の大学でした。

 

1位 日本大学(21,148人)

2位 慶應義塾大学(10,903人)

3位 早稲田大学(10,283人)

4位 明治大学(8,894人)

5位 中央大学(7,709人)

 

上位5位を私立大学が占める理由について、同社は「国立・公立大学に比べ、私立大学は学生数が多く、社長数もそれに比例している事が示唆される」と分析しています。また、全国社長出身大学分析(2018年)では他の条件にもとづいた社長の出身大学ランキングを掲載しています。例えば、上場企業社長の出身大学別ランキングでは、上位5位は以下の大学でした。

 

1位 慶應義塾大学(260人)

2位 東京大学(172人)

2位 早稲田大学(172人)

4位 日本大学(81人)

5位 京都大学(79人)

 

公表された資料には、ほかにも業歴別ランキングや年代別ランキング、男女別ランキングなどが掲載されています。

 

どちらのランキングでも同じ大学が上位5位を占めましたが、条件別のランキングでは異なる傾向も示されています。志望校選びの参考にしてみてください。