英語4技能試験情報サイトに「大学入試英語成績提供システム」参加予定資格・検定試験概要一覧が公開

教育関係者、受験者、保護者等に、適正かつ包括的な英語4技能試験の内容・レベル・活用事例等の情報提供を行うこと目的としたポータルサイト「英語4技能試験情報サイト」で、大学入試英語成績提供システムに参加予定の資格・検定試験の概要の一覧表が公開されました。

 

公開された資料の概要

この一覧表には、それぞれの資格・検定試験の目的と特長、CEFR(外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠)の各段階(C2・C1・B2・B1・A2・A1)に対応したスコア、成績提供システムにより大学に提供される成績情報といった、大学入試英語成績提供システムに対応した様々な情報が掲載されています。他にも、2020年度の4月から12月にかけての試験実施スケジュールや検定料、解答形式、試験の時間や配点といった各資格・検定試験の情報も掲載されています。ただし掲載されている内容は現時点での予定で、文部科学省が実施した「『大学入試英語成績提供システム』参加試験ニーズ調査」等を踏まえて今後変更となる可能性があります。

 

CEFRに対応した検定試験のスコアの一例

今回公開された資料のうち、一覧表の各段階に対応したスコアを見ると、それぞれの検定試験のスコア、または各級の合格の下限となるスコアがCEFRのどの段階に該当するかが記載されており、CEFRで目標とする段階に到達するには、各検定試験でどのレベルに到達する必要があるのかがわかります。

 

例えば英検が実施する検定試験では、まずCEFRの各段階に該当するスコアが示されています。B2からC1のスコアが0から3,400、B1からB2が0から3,000、A2からB1が0から2,600、A1からA2が0から2,400、A1が0から2,200です。さらに、各級の合格の下限となるスコアが記載されています。1級の下限は2,630、準1級は2,304、2級は1,980、準2級は1,728、3級は1,456です。

 

GTECのスコアに対応するCEFRの各段階の基準はA1を基準に、A1からB2が0から1,280、A1からB1が0から1,080、A1からA2が0から840、A1からC1が0から1,400という形で表示されています。GTECでは「CBT」「Advanced」「Basic,」「Core」の4つのレベルから選べるようになっており、各レベルのスコアの範囲はCBTが各技能0~350点・4技能合計が0~1,400点、Advancedが各技能0~320点・4技能合計が0~1,280点、Basicが各技能0~270点・4技能合計が0~1,080点、Coreが各技能0~210点・4技能合計が0~840点です。

 

ケンブリッジ英語検定のスコア(総合)に対応したCEFRの各段階の基準は、C1からC2が180から230、B2からC2は160から210、B1からC1は140から190、A2からB2が120から170、A1からB1が100から150です。ケンブリッジ英語検定の各レベルの合格の下限となるスコアは、C2 Proficiencyが200以上、C1 Advancedが180以上、B2 First(for Schools含む)が160以上、B1 Preliminary(for Schools含む)が140以上、A2 Key(for Schools含む)が120以上です。

 

こうした英語4技能試験情報サイトの資料を参考に、大学入試英語成績提供システムに参加予定の資格・検定試験について把握しておくと良いでしょう。