大学入学共通テストで活用される民間の英語資格・検定試験、受検者数が多い時期は?

文部科学省が「大学入学共通テストの枠組みで行う民間の英語資格・検定試験に関する受検ニーズ調査結果について」という資料を公表しました。この調査は2020年度から開始される大学入学共通テストで活用される予定の民間の英語資格・検定試験について、受検ニーズを把握するために行われたものです。公表された調査結果には、4月から12月にかけての月別の検定試験の予想受検者数が示されています。

 

文部科学省が実施した調査の概要

文部科学省は全国の国公私立高等学校(中等教育学校を含む)の、2020年度に大学入学者選抜の受検を希望する高校1年生を対象に、2020年度に高校3年生となった際、どの試験をいつ、どこで受検することが予測されるかを調査しました。具体的には、次の4つの項目について調査を行いました。

 

2020年度における高校3年生が、当該年度の4月~12月に受検することが見込まれる試験の予想受検者数

(2)2020年度における高校1~3年生が、大学入学者選抜に用いるための受検を除いて、高校の授業や自己学習のために受検が見込まれる試験の予想受検者数

(3)都道府県別試験実施会場・機器貸与の可否について

(4)各校から都道府県庁所在地までの所要時間・移動経費の目安について

 

検定試験は「ケンブリッジ英語検定」「TOEFL iBTテスト」「IELTS」「TOEIC® Listening&Reading TestおよびTOEIC® Speaking&Writing Tests」「GTEC」「TEAP」「TEAP CBT」「実用 英語技能検定(英検) 」が対象です。各学校は、調査票の受検希望参加試験の受検希望月に参加する生徒の人数を入力し、所管の教育委員会や都道府県私立学校担当部課などに提出しました。平成30年5月21日から平成30年9月14日までの期間中に4,724校から回答が得られ、文部科学省がその内容を集計しました。

 

4月から12月までの予想受検者数は

集計結果のうち、調査項目の(1)の予想受検者数は、現在の高校1年生が3年生になった際、資格・検定試験をいつ受検すると予測されるかをまとめた数字(生徒1人につき最大2回受検することを想定した延べ人数)です。

 

4月 26,317人

5月 37,274人

6月 408,248人

7月 101,796人

8月 61,446人

9月 185,185人

10月 223,354人

11月~12月 190,148人

 

予想受検者数の集計結果から、6月の受検者数が特に多くなる可能性が高いことが示されています。この結果は受検生の受検機会の確保、利便性の向上や経済的負担の軽減を図るため、各試験実施主体に対して、実施会場の追加や検定料の低減を求めるために利用されます。