中学生まで挑戦できる全国ジュニア英語スピーチコンテスト

2019年1月、第41回全国ジュニア英語スピーチコンテストのファイナル結果が公開され、課題文の部とオリジナル英作文の部の最優秀賞と優秀賞の受賞者が発表されました。全国ジュニア英語スピーチコンテストは、幼稚園・保育園の年中から中学生までを対象にしており、英語のスキル向上だけではなく、自己の考えや主張を整理し、他者への思いやりや気持ちを表現できる力を育んでもらうことを目指しています。今回はこのコンテストについて紹介します。

 

3つのステージで英語スピーチのスキルを問うコンテスト

ことばの学習を通して考える子、自己の考えを発言できる子、豊かな感性を持つ子供を育てることが、全国ジュニア英語スピーチコンテストの目的です。

 

第41回の応募資格は、日本国内に在住していて、年中・年長及び小学生、中学生と定められていました。このコンテストはレベルが4つに分かれており、年中から小学2年生まではレベル1から4まで応募できますが、小学3・4年生はレベル2から4まで、小学5・6年生はレベル3から4まで、中学生はレベル4のみと、学年が上がるにつれて応募できるレベルが限られます。

 

また、コンテストはそれぞれのレベルでファースト、セカンド、ファイナルの3つのステージに分かれています。ファースト・ステージでは「MyET」というアプリに各レベルの課題文を録音し、提出します。セカンド・ステージでは課題文を発表している動画を提出し、専門家が審査します。ファイナル・ステージは会場で審査員による審査が行われます。レベル1から3までの選択者はファースト・ステージと同じ課題文を発表しますが、レベル4の選択者だけは事務局が指定したテーマに沿った3分30秒以内のオリジナル英作文を作成し、発表します。

 

第41回の課題文の概要と審査のポイント

第41回のコンテストのレベル1では日本語で「テディベアクッキー」というタイトルの64語の文章、レベル2では「動物園の動物」という72語の文章、レベル3は「風と太陽」という175語の童話の文章、レベル4ではガリレオ・ガリレイについて説明した257語の文章が課題文として出題されました。

 

オリジナルの英作文を発表するレベル4の最終審査を除き、すべてのステージで各レベルの課題文を用いた審査が行われます。ファースト・ステージでは録音した音声をもとに、基本的な発音とピッチ、リズム、強勢を基準に審査を行います。動画ファイルによるセカンド・ステージの審査では、主に表現力に着目して審査します。

 

全国ジュニア英語スピーチコンテストは1977年に始まった歴史あるコンテストです。過去の審査実績を反映するだけでなく、IT化が進みつつある英語の認定試験に対応できるように開催方式を改定するなど、現代の子供が国際社会で活躍できる人材を育むコンテストとして変化しています。英語のコミュニケーション力を高めるために、利用してみてはいかがでしょう。