「TOEFL iBTテストスコア利用実態調査」結果が公開。約6割の大学が入試に利用

TOEFLテスト日本事務局が、大学を対象に、入学試験や単位認定などでTOEFL iBTテストスコアを活用しているか、またどのように活用しているかなどを調査した「TOEFL iBTテストスコア利用実態調査」の結果を公開しました。この調査結果により、半数以上の大学が入学試験に何らかの形でTOEFL iBTテストスコアを利用していることが分かりました。

 

多様な形で利用されているTOEFL iBTテスト

TOEFL iBTテストは2005年に米国で導入され、日本では2006年7月から運用が開始された試験です。150カ国の10,000以上の大学・大学院、その他の様々な機関で、入学選考基準などの目的で利用されており、グローバルスタンダードな英語能力試験として広まっています。テスト時間は4~4.5時間程度で、1日で読む・聞く・話す・書くの4技能を効率よく測定できます。大学の授業で実際に使う英語能力を測るテストで、100%学術的な設問や課題で構成されるため、多くの大学で入学選考に最適なテストと考えられています。日本では大学入試・単位認定の他にも英語教職員の採用、国家公務員採用総合試験など幅広く活用されており、様々な目的で利用できる点も特長です。

 

調査で分かった大学入試でのTOEFL iBTテストスコア利用の実態

TOEFLテスト日本事務局と海外ボランティア・海外研修などを手がける国際教育交流団体である一般社団法人CIEE国際教育交換協議会は、全国751大学の入試担当課および教務担当課、全国47都道府県の教育委員会と20政令指定都市の教育委員会を対象に調査依頼書を送付し、得られた回答をまとめました。大学の入学試験に関する質問では、560校から回答が得られました。

 

入学試験におけるTOEFL iBTテストスコアの利用の有無に関する質問では、60.2%の大学が「利用する」と回答しました。利用(入試)形態を問う質問では、一般入試が15.9%、センター試験利用入試が6.0%、指定校推薦入試が6.6%、AO入試が18.8%、帰国子女入試が7.3%、外国人留学生入試が11.6%、編入学入試が8.1%、社会人入試が4.4%、「その他」が21.3%という結果でした。

 

また、利用方法に関する質問の回答の内訳は、「出願要件」が31.9%、「加点」が13.8%、「試験免除」が13.5%、「得点換算」が10.5%、「合否判定の一部」が10.5%、「自己PR」が8.5%、「その他」が11.3%でした。

 

TOEFL iBTテストスコア利用実態調査の結果から、半数以上の大学が何らかの形で入学試験にTOEFL iBTテストを活用していることが分かります。英語の検定試験の利用を検討している人はTOEFL iBTテストの特長に注目しておくと良いでしょう。