大学生に人気の高い航空業界を目指すポイントは

株式会社学情が、2019年3月に卒業・修了予定の大学生と大学院生8,331名を対象に行った2019年卒「就職人気企業ランキング」では、総合1位にANA(全日本空輸)が4年連続でランクインし、3位にJAL(日本航空)がランクインするなど、航空業界の人気の高さを示す結果となりました。また、株式会社ディスコが「キャリタス就活2019」に会員登録している2019年3月卒業予定の大学生と大学院生5,671名を対象に行った「キャリタス就活2019 就職希望企業ランキング」では、国内学生が選んだ人気企業TOP10の1位にJAL、3位にANAが選ばれており、同様に航空業界の人気を示しています。

 

ひとまとめに航空業界といっても、仕事の内容は多岐にわたっており、必要な資格や求められる素質などの条件は異なります。今回はその中で、パイロットと客室乗務員に注目して、進路選びに関連する情報をお伝えします。

 

航空業界の職業

航空業界とは、旅客や貨物を運ぶ業界の中で航空機を用いる業界を指し、旅客機などを運行する航空会社や空港の運営会社などが該当します。航空業界に関わる職種はパイロットや客室乗務員、航空整備士、空港で利用客のサポートをするグランドスタッフ、航空機の発着に欠かせないマーシャラーなど、多岐にわたります。安全性と正確さが求められるのはもちろんのこと、旅客を乗せる場合には快適に利用してもらえるように、気配りやそれぞれの分野で十分に対応できる知識やスキルが求められます。

 

パイロットと客室乗務員に求められる要素

パイロットはおもに飛行機を操縦する仕事を指し、そのうち航空会社に所属して人や物を運ぶパイロットはエアラインパイロットと呼ばれます。一般的な大学を卒業しても目指すことが可能ですが、その際にはパイロットを養成する航空大学校に進むか、航空会社の養成コースなどで訓練する方法があります。パイロットとして働くには国家資格の「事業用操縦士」に加えて、高い語学力をはじめとした幅広い知識が求められます。これらの資格やスキルのほかにも、共に働くパイロットや客室乗務員、管制官などのほかのスタッフと協力できるコミュニケーション能力も必要です。

 

客室乗務員は「キャビンアテンダント(CA)」「フライトアテンダント」などと呼ばれ、飛行機の機内で乗客にサービスしたり安全を守る役割を担っています。乗客が快適に過ごせるように様々なケースで臨機応変に対応できる能力と、高い語学力、接客のスキルなどが求められます。また、長時間の立ち仕事となる上に乗客と笑顔で接することが求められるため、体力も必要です。客室乗務員を目指すために特定の学部や学科などの条件はありませんが、語学やコミュニケーション、サービスなどのスキルを学んでおくと役に立ちます。

 

航空業界は人気が高い一方で、業務に就く際にはそれぞれの職種に応じた高いスキルが求められます。学部や学科にかかわらず選択できる職種もありますが、希望する場合は、必要なスキルを身につけられる進路を選びましょう。