子どもも保護者もドキドキの初体験

 

大半の小学生は、中学受験が初めての受験体験ではないでしょうか。受験生を送り出す保護者の方も、初めての子どもの受験というケースが少なくないでしょう。

そこで、受験日当日に、子どもが日頃の力を最大限に発揮するにはどうすればいいのかまとめてみました。

 

 

試験会場には集合時間の30分前ぐらいに到着するよう家を出る

 

入学希望の学校ですから、すでに学校訪問をして、住所や行き方、所要時間などは調べていると思います。ただ、試験が始まる朝の時間帯は、通勤ラッシュと重なることも頭に入れておきましょう。

人混みに巻き込まれたり、交通機関が遅れたりして焦ってしまうこともあります。

 

また、当日の天気も気になるところ。家を出るときに降っていなくても、小型の折りたたみ傘をカバンに入れておきましょう。

試験に遅刻したのでは先が思いやられますので、集合時間の30分程度前には到着するように余裕を持って家を出たいものです。

 

慣れない場所では、駅の出口を間違えて方向感覚をなくし、どこに向かえば良いのか途方に暮れることがあります。

こんな時に役立つのがスマホの電子地図ですが、ビルの谷間ではGPSが機能しないこともあります。プリントして地図に道順などを書き込んで用意しておけば慌てないで済みます。

 

 

当日の持ち物をチェック。服装は体温を調整しやすいものに

 

試験当日の持ち物は早めにそろえておきたいもの。事前にチェックしておきたいのが、受験する学校が当日の持ち物として指定している、あるいは持ち込み可としている持ち物のリストです。

 

一般に受験日に必要なものは、受験票、筆記用具、鉛筆削り、時計、上履きなど。このうち、筆記用具は鉛筆が基本です。シャープペンは、操作音がするため認めていない学校もあるようです。日頃はシャープペンを使っていても、鉛筆での回答に慣れさせておくようにしましょう。

 

また、時計もデジタル表示のものは持ち込めない場合があるので、アナログ表示のものにしましょう。スマホは持ち込めないのが一般的ですが、子どもとの連絡用に必要という考え方もありますので、学校で確認してください。

 

一方、当日の服装は、面接を行うわけではないので、文字がプリントされておらず、行動しやすい着慣れた服を選んであげましょう。また、試験会場が暑かったり寒かったりすることがあるので、簡単に脱ぎ着できて体温調整しやすいことも大事です。

靴も歩きやすい履き慣れたもので、雨に濡れても水が染み込まないものがベストです。

 

なお、注意はしていても、持ち物を落としたり、忘れたりしてしまうことがあるものです。その場合は、すぐに手を上げて試験官に申し出るよう子どもに教えておきます。大抵のことなら対応してもらえるはずです。

 

 

満点を取る必要はないので、できる問題から解いていく

 

試験が始まってからの対応も、子どもに再確認しておいてください。試験会場に入り、机に座り、答案用紙が配られているあたりが最も緊張が高まっています。

試験開始の合図が鳴ると、自然と動悸は収まっていきます。運動会でもスタートの合図までが最も緊張するものです。

 

まず答案用紙に、受験番号と名前を書きます。これは後回しにしないで必ず先に書いてください。そして問題用紙を一覧して、時間配分を考えながら、自分ができそうな問題から解いていきます。

 

受験問題は満点を取る必要はありません。一般に7割得点できれば合格できますので、易しい問題から解いて確実に得点を重ねていきます。

 

次に難問にも取り組みましょう。自分が難しいと思う問題は、他の人も難しいと思っているのです。それができれば、確実にライバルに差をつけることができます。

 

どうしても分からない問題でも、選択問題の場合は回答欄を空欄にしておかないこと。また、一科目が終わって、あの問題は失敗した、と思うことがあるかもしれません。それも今は忘れて、次の科目に最善を尽くしましょう。トイレに行ったり、洗面所で顔を洗ったりして、気持ちを入れ替えて取り組んでください。

 

大事なのは最後まで諦めないことなのです。