気が散りやすく勉強に身が入らないという人におすすめ

 

集中できなくて勉強が捗らないという経験は誰しもあるのではないでしょうか。反対に、定期テストが間近になってくると集中力が高まって、いつもより何倍も勉強ができたという経験もあるでしょう。

 

集中力を高める勉強法として、受験生から支持されているのが「タイマー勉強法」です。「キッチンタイマー勉強法」などと呼ばれることもありますが、方法は同じ。

 

勉強時間をタイマーで管理することで、集中力を高めて勉強の能率を上げるのです。用意するのは時間が計れるタイマーだけなので、特に費用はかかりません。気が散りやすくて勉強に身が入らないという方は、ぜひ試してみてください。

 

 

勉強時間を何回かに区切って、集中力を途切れさせずに繰り返す

 

方法は難しくはありません。まず1日何時間勉強するかを決めます。例えば、毎日3時間勉強するとした場合、その3時間をいくつかに区切って勉強するのです。

 

ただ、人が1回に集中できる時間はせいぜい90分ぐらいと言われています。限界まで走り続けてしまうと次が続きません。辛くて逃げ出したくなったり、長時間休憩しなくては始められなくなったりしてしまいます。

そこで、1セット30分や45分に区切ってください。30分だったら6つ、45分だったら4つに分割できます。

 

1セットの時間をタイマーに設定したら勉強スタート。タイマーが終了するまでの間、脇目を振らずに集中して勉強します。長時間集中力を欠かさず勉強するのは難しくても、30分や45分ならできるはずです。

 

タイマーが終了時間を示したら、勉強を一時中断します。5分程度休憩した後に、タイマーを再開してまた集中して勉強します。これを3時間繰り返します。

 

大事なのは、タイマーが動いている間は脇目も振らずに懸命に勉強することです。テレビを見たり、スマホをチェックしたりといった行為は行ってはいけません。ストイックに持続する意志を持って勉強に集中します。

 

はじめは難しいと感じる人もいるかもしれませんが、やってみると意外にできるものです。何度か繰り返しているうちにゲーム感覚になってきますし、リズムも生まれてきます。

 

調子が出てきたら、1セットの時間を変えたり、1日の勉強時間を長くしたり、自分に合ったペースを見付けてください。休日などに、自分の限界に挑戦してみるのも良いかもしれません。

 

 

表示が見やすく、ブザー音を消せるタイマーがベスト

 

タイマー勉強法には、どんなタイマーが適しているのでしょうか。基本的にカウントダウン機能が付いているタイマーならどれでも構いませんが、いくつかの条件をクリアしていた方が使いやすいです。

 

まず表示が見やすいこと。カウントダウンの表示を見ながら集中力をコントロールするので、一瞥して表示が分かるのが望ましいと言えます。

 

音も大切です。動作音がうるさいタイプでは、集中の妨げになります。図書館や自習室などで勉強する場合は、タイマー終了時の音が鳴らないよう設定できたり、LED表示に切り替えられたりできるタイプを選びましょう。

 

自宅なら構いませんが、公共の場所でタイマー終了のブザーが鳴り響いたのでは迷惑になります。

 

スマホのタイマー機能を使うのはどうでしょうか。これは良い選択ではありません。ゲームやSNSなど、スマホには集中力を途切れさせる、さまざまな誘惑があります。

 

友達からの連絡に、返事を書かなくてはなどと思ってはいけません。勉強中は着信で気が散らないように、スマホのスイッチを切っておくことをおすすめします。友達には勉強の集中モードに入るので、返事はしばらく返せないと宣言しておくのも良いでしょう。