日本地図は受験の基礎知識

日本地図や47都道府県は中学受験や高校受験の基礎知識で、社会に出てからも必要な一般常識でもありますが、なかなか覚えられないという人も少なくありません。

どのようにすれば、47都道府県の名前や場所を正確に覚えることができるのでしょうか。

 

なぜ覚えられないのか?

「47都道府県を覚えられない」という人は、たいてい覚え方に問題があります。

単純に47個の言葉として、それぞれを覚えようと思うと大変です。闇雲に暗記しようとしたり音読したり、ノートに書いたりする暗記法では、たとえ覚えられたとしても、時間が経つとすぐに忘れてしまうでしょう。

 

47都道府県を覚えるには、これからご紹介する「コツ」を押さえることが大切です。

 

 

コツその1「8地方区分を覚える」

「人間が一度に認識できる情報は7つ前後である」という有名な説があります。物事を記憶する際には、7という数字を意識すると覚えやすくなるのでおすすめです。

 

47都道府県も一つひとつ覚えるのではなく、まず日本の8地方区分と、それぞれの地方ごとの都道府県を覚えましょう。8地方区分とは、日本を「北海道地方」「東北地方」「関東地方」「中部地方」「近畿地方」「中国地方」「四国地方」「九州地方」の8つに分けたものです。

 

北海道地方は1つ、東北地方は6つ、関東地方は7つ、中部地方は9つ、近畿地方は7つ、中国地方は5つ、四国地方は4つ、九州地方は8つの都道府県が含まれています。どれも「7」に近い数字で、一度に47都道府県を覚えるよりも簡単です。

 

日本の区分はこの他にも「首都圏」や「北関東」「南関東」「甲信越」「北陸」「東海」「関西」など色々ありますが、はじめは混乱してしまうので覚えなくても大丈夫です。

8地方区分と47都道府県を完璧に覚えたら、それらの区分も勉強してみると面白いでしょう。

 

 

コツその2「形で覚える」

物事を記憶する際に、複数の要素を関連付けると記憶が定着しやすいことが知られています。

47都道府県も、名称だけでなく形や位置もセットで覚えると覚えやすいうえ、忘れにくくなるのでおすすめです。

 

8地方区分で色分けされた日本地図を持っていると、都道府県の名称と形をセットで覚える際に役立ちます。

また、自分の住んでいる都道府県や両親の実家、旅行で行ったことのある都道府県などの周辺から覚えていくのも良いでしょう。起点となる都道府県に接しているところから着目し、それをどんどん広げていくと覚えやすいです。

 

日本地図のジグソーパズルで遊ぶのも、楽しみながら都道府県の形と位置を覚えられるので、一石二鳥です。

 

 

コツその3「語呂合わせを使う」

歴史の年号のように、47都道府県を語呂合わせで覚える方法があります。

例えば、東北地方は「やああミッフィ」(や=山形、あ=青森、あ=秋田、み=宮城、ふ=福島、い=岩手)、四国地方は「琴買え」(こ=高知、と=徳島、か=香川、え=愛媛)など色々あるので、調べてみると面白いかもしれません。

 

また、自分なりのオリジナルの語呂を見つけると、より覚えやすくなります。

 

 

コツその4「自分で日本地図を描く」

ある程度都道府県を覚えられたと思ったら、一度ノートに簡単な日本地図を描いてみることをおすすめします。

 

実際に描いてみると「あれ、この県の左隣は何県だったっけ?」「この県は海に面していたっけ?」などと詰まる場面が出てきますが、これが記憶を定着させるのにとても効果的なのです。なるべく答えは最後まで見ないようにし、全て書き終えたら見直してみます。

 

これを何度か繰り返すと、47都道府県の名称と位置を正確に覚えることができるので、ぜひやってみてください。

 

 

楽しみながら覚えるのが一番

47都道府県を覚えるコツはいくつかありますが、いずれにしても楽しみながら勉強するのが一番の近道といえます。自分が楽しめる方法を見つけて勉強することが大切で、これはどんな分野にも当てはまることです。

 

今回ご紹介した方法を参考にしつつ、自分なりの覚え方を見つけ、楽しみながら47都道府県を覚えられるようにしましょう。