テーマ選びが一番大変?

夏休みの宿題の定番といえば「自由研究」ですが、研究そのものや研究結果をまとめる作業よりも、テーマ選びに一番苦労するという子も多いかもしれません。

 

無数にある選択肢から、興味のある分野に絞って自らテーマを決めるというのは、実はとても高度な作業です。小学校低学年の場合、親御さんの助けも必要でしょう。実は、自由研究のテーマの設定選びには、いくつかコツがあります。

 

興味・関心から探す

子どもが普段から興味を持っていることや、最近気になることがあれば、それを糸口としてテーマを考えてみましょう。

自分が興味のあるテーマなら楽しく研究できますし、人とは違った切り口でオリジナリティあふれる研究がしやすくなります。

 

 

本や教科書から探す

興味や関心がこれといって無い場合や、興味の対象が自由研究のテーマになりにくい場合は、本や教科書から探すのもおすすめです。

普段読んでいる本や教科書の中で、もっと詳しく知りたいことや、深く学んでみたいことがないか考えてみましょう。

 

 

インターネットで探す

スマートフォンやタブレットに慣れ親しんだ子どもには、最も適した方法かもしれません。インターネット上には、自由研究におすすめのテーマを教えてくれるサイトなど、テーマ選びに役立つ情報があふれています。

 

YouTubeなどの動画サイトには、自由研究のやり方を紹介する動画が数多くアップロードされています。動画などで実際に何かを目や耳にすることで、興味を覚えることもあるでしょう。

 

 

イベントに出かけてみる

家の中でテーマ探しをしてもなかなか見つからないときには、科学館や博物館、動物園、水族館などに出向き、開催されているイベントに参加するのも手です。

コロナ渦で外出が難しいかもしれませんが、外に目を向けると思わぬ発見があるものです。

 

 

自由研究・自由工作の本を買う

書店には、自由研究や自由工作に関する書籍が並んでいます。これらの本はテーマ選びから研究の方法、結果のまとめ方まで指南されていて、内容に沿って進めていくことで自由研究が完成します。テーマ選びに行き詰まった際の心強い味方となるでしょう。

 

 

学年別おすすめのテーマ

学年によって、学んだことや興味があること、できることが異なるため、学年別に自由研究のテーマを考えてみてはいかがでしょうか。

 

小学校低学年の場合は、家の中で行えて、1日で終わるものがおすすめです。1日で終わるものなら、自由研究に飽きたり挫折したりする可能性も減らせます。

例えば、磁石にくっつくものとくっつかないものを調べる研究や、より遠くまで飛ぶ紙飛行機の作り方、パラパラマンガなどの簡単な工作を試してみてはいかがでしょうか。

 

小学校中学年の場合、数日かけて行う研究にチャレンジしてみてください。

昆虫や植物の標本作り、植物の観察日記、毎日の気温や湿度を計測してグラフを作るなど、1日では見えてこないことでも、数日間のスパンで見ることで新たな発見ができるようになります。

 

小学校高学年になったら、地域社会や歴史に目を向けるとよいでしょう。

近所に史跡があれば現地に行ってレポートを作成したり、寺院や神社の歴史などを住職や神主にインタビューしたり、興味のある職業について調べるなどの研究テーマが考えられます。

 

 

研究の面白さを学ぼう

自由研究には、自らテーマを選び、調べる中で新たな発見や気づきを得て、それを分かりやすくまとめるという一連の流れがあります。

これにより、自主的に学ぶことや考える力、仮設を立てて検証する力、自分の考えや主張を他人に伝える力など、さまざまな能力が養えます。

 

何より、自分で調べて発見したことや気づいたことを、他人と共有する喜びや面白さを体験できる機会は、自由研究以外ではなかなかありません。

 

「自由研究は面倒だな」と思う人も多いかと思いますが、研究の魅力を知ることができる機会です。じっくりとテーマを考えて、意義深い自由研究をしてみてはいかがでしょうか。