過去問は受験勉強のかなめ

「過去問は難しいからやりたくない」「本番前に自信喪失したくない」「同じ問題が出るわけじゃないし、やる意味あるの?」など、過去問をやらない言い訳はいくらでも思いつきます。

しかし、結論からいってしまうと、過去問対策ほど重要で効率的な受験勉強の方法は、他にありません。

では、過去問を解くとどのような効果が得られるのでしょうか?

 

過去問の効果その1

1つ目の効果として、志望校の入試の傾向や設問のクセなどを知ることができます。

高校入試では、私立・公立に限らず、問題の傾向が毎年似ています。過去問対策をしっかりとやった人とそうでない人では、明らかな差が出てしまうのです。

 

全く同じ設問が出題されるとは考えづらいですが、似た設問が出てくることはよくあります。

 

 

過去問の効果その2

2つ目の効果は、志望校の入試の傾向を知れば、自分に足りない点や、克服しなければならない点が見えてくることです。

自分の弱点が事前にわかれば、弱点を克服するための対策が取れます。今やるべきことがはっきりするので、学習計画を立てやすくなるでしょう。

 

受験勉強は時間が限られています。弱点を早い段階であぶり出し、勉強すべきポイントの優先順位を付けることはとても重要です。

 

 

過去問の効果その3

3つ目の効果は、本番当日の予行練習になるということです。

ぶっつけ本番で入試を迎えるのと、何度も予行練習したのとでは、どちらが有利かは明白です。

予行練習をしておけば、入試当日の緊張も和らぎます。落ち着いて設問に取り組めるので、ケアレスミスが減るでしょう。

 

また、時間配分を考えたり、設問を解く順番を決めたりする練習にもなります。

 

 

過去問の効果その4

そして4つ目の効果は、合格をリアルに感じられ、自信を持てる点です。

過去問に取り組み始めたばかりだと、問題を難しく感じるかもしれません。しかし、対策を続けるうちに、だんだん解けるようになっていきます。

 

合格をリアルに感じられれば、受験勉強のやる気が上がり、入試に向けてラストスパートをかけることもできるでしょう。

 

 

過去問は何年分やればいい?

多くの効果がある過去問ですが、具体的に何年分やれば良いのでしょうか?

なるべくたくさんやるに越したことはありません。しかし、受験までの時間は限られているので、効率的に進めたいところです。

 

志望校の過去問については、最低でも5年分はやっておきましょう。

併願校については、3年分やっておけば十分です。併願校が多くてすべての学校に手が回らなければ、優先順位を決めてください。第2志望は2年分、第3志望は1年分などのルールを設けて、志望校の過去問対策がおろそかにならないよう調整することも大事です。

 

過去問を解く順番は、最新のものから始めて、だんだんと古いものに取り組んでいくのがおすすめです。入試問題の傾向を知るには、最新年度の過去問が最も役立ちます。

 

 

過去問はいつから始めればいい?

過去問対策を始める時期は、中学3年生の9月頃が一番適しています。あまり早すぎても良くありません。

高校入試では、中学3年間で学習した内容が出題されます。まだ習っていない単元が多い状態だと、解けない問題が多く効率が悪いです。

 

とはいえ、過去問を始める時期に明確な決まりはありません。入試の感覚を早めにつかんでおきたい場合は、中3の4月頃から試してみても良いでしょう。

 

また、志望校や受験校の数などは人それぞれなので、9月を過ぎたから手遅れということにはなりません。ただし、遅くても12月には始めておきましょう。

 

 

過去問は復習が大事

過去問の進め方としては、まず時間を計って、入試本番と同じ制限時間で問題を解きましょう。

解き終わったら採点をして、間違えたり解けなかったりした設問、自信がなかった設問をピックアップします。

解説を読んで、次に同じ設問が来たら解けるように復習することが大切です。

もし解説を読んでも理解できなかったら、放っておかずに先生に聞くなどしてクリアにしておきます。

 

また、同じ年度の過去問は一度やったからと終わりにせず、繰り返し解くことが大事です。少なくとも2回は解くようにしましょう。

 

過去問をうまく活用して効果的に実力を高め、志望校合格を目指してください。