苦手な人も多い「数学」

数学は、ほぼすべての高校で入学試験として課される主要科目のひとつです。しかし、数学に苦手意識を持っているという人も多いかと思われます。数学で取りこぼしを減らせるかどうかは、受験の合否に直結すると言えるでしょう。

 

時間こそかかるものの、着実に勉強していけば得点アップを期待できるのが数学です。数学の勉強法のコツを覚えて、苦手を得意に変えられれば、志望校合格に近づきます。

 

数学の点数を上げるコツ1:基本の計算力を鍛える

数学の問題を解くうえで最も重要なのが、基本的な計算力です。方程式や図形問題、確率など、数学にはさまざまな問題がありますが、計算が必要ない問題はほとんどありません。

 

例えば、図形問題の解き方を知っていても、途中の計算を間違えてしまうと不正解や減点になります。特に、基本的な計算問題は他の受験生の正答率が高いため、ひとつのミスが大きな差となって表れる場合があります。

「数学が苦手」という場合は、最初に計算力を鍛えましょう。

 

四則演算や百マス計算など、小学生レベルの問題を解いてみて、素早く確実にできるかどうかを確認してみてください。問題なく解ける場合は、中学1年生の範囲、中学2年生の範囲と、徐々にレベルを上げていきます。

地道に毎日計算力を鍛えれば、計算の速度や正確さが高まり、結果として計算ミスによる減点を防ぐことが可能です。

 

 

数学の点数を上げるコツ2:解法や公式を覚える

基本的な計算力が身についたら、基礎問題にチャレンジしてみましょう。基礎問題ができないと、応用問題を解くことはできないため、確実に仕上げる必要があります。

この時重要なのが、問題の「解法」や「公式」を覚えることです。

 

球の体積や連立方程式、三平方の定理、図形の相似など、数学には知識として公式や解き方を知っていなければいけない問題があります。

例えば球の体積なら、「体積=4πr3乗」という公式を知らずに解くのは難しいはずです。

 

解法のパターンを覚えるには、教科書や参考書の基礎問題を何度も繰り返し解くのがおすすめです。間違えた場合は、同じ問題でも繰り返し解くようにします。

基礎問題は見ただけで解法が思い浮かぶくらいに、しっかりと身につけることが大切です。

 

 

数学の点数を上げるコツ3:応用力を身につける

計算力が身につき、基礎問題も正確に答えられるようになったら、応用力を身につけましょう。応用問題が解けるようになれば、他の受験生と得点で差をつけることができます。

 

応用力と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、数学の応用問題は基礎的な問題の組み合わせです。どの解法を組み合わせれば良いのか理解できれば、後はパターンに沿って計算を行うだけで、正解にたどり着けます。

 

問題集などで応用問題に取り組む際は、問題がどの基礎の組み合わせかを考えることが大切です。間違えてしまったとしても、基礎ができていれば解説が理解しやすくなります。

解説がわからない場合は、基礎の部分を復習するようにしましょう。

 

また、たくさんの応用問題を解くことも大切です。多くの問題に触れることで問題のパターンを把握でき、対応力が増します。

 

 

分野ごとの数学の勉強方法

数学にはさまざまな分野がありますが、特に苦手意識を持ちやすいのが、方程式や図形問題、関数ではないでしょうか。

 

方程式は基本的には計算問題なので、繰り返し解いて練習することが大切です。簡単な問題から始めて、徐々に難易度を上げていきましょう。

 

図形問題は、前提として解法や公式を覚えておくことが大切です。文章での解答が求められる証明問題の場合は、図形の定義や性質、問題の条件などをしっかりと把握する必要があります。

基本的な知識を覚えたうえで、何度も繰り返し問題を解くようにしましょう。わかっていることを紙に書き出しておくと、理解しやすくなります。

 

関数は「変化の割合」や「変域」など、使われる言葉の定義をしっかりと押さえておきましょう。言葉が理解できないと、問題で何を解けば良いのかがわからなくなってしまいます。

 

 

繰り返し問題にチャレンジすることが大切

数学は学習範囲が広いうえに、どこかでつまずくと関連する分野まで解けなくなってしまうため、苦手な人が多い科目です。言い換えると、数学ができるようになれば、他の受験生との差を広げられます。

成績アップを目指すためには、繰り返し問題を解いて解法を覚えることと、間違いやすい部分を潰すことが大切です。

何度も練習問題を解いて、数学の得点アップを目指しましょう。