多くの効果を与える「色」

年齢に関係なく、「勉強をしなきゃいけないのに、やる気が起きない」「何となく集中できない」といったことはよくあるでしょう。

勉強に集中したり、効率的に進めたりしたい場合は、「色」の効果を活用するのがおすすめです。

 

例えば、カフェはリラックス効果が高い茶色を基調にしたお店がよく見られます。

飲食店で赤色が使われているのは、食欲を増したり、時間経過を早く感じさせたりする効果があるためです。

このように、色は人に大きな影響を与えます。色を上手に取り入れれば、勉強に生かすことも可能です。

 

では、具体的にどのような色を使うと、勉強の効率を上げられるのでしょうか。

 

集中したい時は「青色」

勉強に集中したい時は、青色を活用するのがおすすめです。青色には、心を落ち着けたり、集中力を高めたりする効果があるとされています。

 

暗記したいことや重要なメモは、青いペンで書いたり、ラインを引いたりしてみてください。覚えたい部分だけ青いペンで、それ以外の文字は黒いペンで書くようにすれば、目に入りやすく、記憶として定着しやすくなります。

 

 

気分を高めたい時は「黄色」

やる気を出して勉強を頑張りたい時は、黄色を活用するのもおすすめです。黄色やオレンジといった明るい色には、気持ちを盛り上げたり、脳を活性化したりする効果があるとされています。

テストで悪い点数を取ってしまい、気分が落ち込んでいる時に黄色を使うのも良いでしょう。

 

ただし、黄色のものをずっと見続けると、脳が疲れて逆効果になります。黄色の蛍光ペンでラインを引くのは大切な場所だけにする、必要に応じて机に黄色い小物を置くなど、ワンポイントで使う意識を持つのがコツです。

 

 

リラックスしたい時は「茶色」や「ベージュ」「緑色」

茶色やベージュ、緑色は、緊張を和らげる効果が期待できる色です。長時間の勉強で疲れた時は、茶色やベージュが目に入る環境で休んでみると良いでしょう。

 

木製の机や椅子を使ったり、お部屋に観葉植物を置いたりして、勉強の息抜きに活用してみてください。休憩中にコーヒーを淹れてリラックスするのもおすすめです。

 

 

「赤色」は勉強に向かない?

教科書にマークしたり、重要な単語を書いたり、丸つけをしたりする際に、「赤色」のペンを使う方は多いはずです。

 

使う場面が非常に多い赤色ですが、興奮作用があり、集中力を切らしやすい色とされています。

他にも、満足感につながりやる気が落ちる、見続けるとストレスを感じやすいともいわれていて、勉強に適した色とはいえません。

 

ただし、赤色には注意を引きやすいという効果もあります。重要な部分や特に覚えたい単語だけ赤色で書けば、記憶に定着しやすくなる効果が期待できるでしょう。

問題を解いた後の丸つけで赤色を多用している場合は、赤以外の色で丸つけを行い、赤色の量を減らすのもおすすめです。

 

完全に赤色をなくすのではなく、要所で上手に使うことを心がけるのが、効果的な使い方です。

 

 

色の簡単な取り入れ方

色の取り入れ方は複数考えられますが、最も簡単なのが色ペンやマーカーを活用することです。集中力を高める青色や、やる気を出す黄色、注意を引く赤色のペンを用意して、ノートに書きこんだり、線を引いたりすれば、簡単に勉強の効率を高められます。

 

机の周りに置く小物や筆箱などに、色を取り入れるのも良いでしょう。青色の場合は、お部屋の照明でも調整できます。

茶色や緑色は観葉植物をお部屋に置いたり、近くの公園やカフェで休憩したりするのがおすすめです。

 

色は、人の心理にさまざまな効果を与えるといわれています。青色や黄色など、集中力や気分を上げられる色を活用すれば、勉強をより効率的に行うことが可能です。

色を有効活用して、勉強しやすい環境を整えてみてはいかがでしょうか。