リスニングでメモを取る必要はある?

「リスニングの得点力を上げるにはメモを取ると良い」と聞いたことがある方は多いかもしれません。

リスニング問題は、長文が読まれたり、音声が1回しか流れなかったりと、記憶だけで正確に内容を把握するのが難しい場合があります。メモを取って情報を残しておけば、問題を解く手助けにすることが可能です。

 

ただし、TOEICをはじめ、一部の試験ではリスニング中にメモを取ることができません。大学受験のリスニング問題は、メモを取れる場合がほとんどですが、問題数が多いとメモを取る暇がないことも考えられます。

メモを取った方が記憶に残りやすいものの、実際にはテストや問題によってメモの重要度は変わる点を覚えておきましょう。

 

メモのコツ1:キーワードをメモする

メモを取る一番の目的は、「聞いたことの中でも重要なポイントを忘れないようにする」ことにあります。メモに集中し過ぎて、音声を聞き逃しては本末転倒です。

 

流れている音声をすべて書き取るのではなく、キーワードや重要な情報をメモすることを意識してください。

その単語だけ強調されていたり、同じ内容が繰り返されていたりする場合は、話の要点になる情報の場合が多いです。また、「数字」や「誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのように」といった5W1Hも重要なことが多いので、メモを取っておきましょう。

キーワードをメモしておけば、後で見返すだけで内容を掴みやすくなります。

 

 

メモのコツ2:記号を活用する

一般的に、手を動かして書くよりも、口を動かして話す方がスピードは速いです。すべてを正確に書き取ることは、困難と言わざるを得ません。

 

記号や省略を活用して、効率的にメモを取ることを心がけましょう。

例えば、「Equal(同等)」は「=」、「Because(なぜなら)」は「cuz」または「coz」、「Example(例)」は「ex」のように省略すれば、メモにかける時間を減らすことができます。

 

メモは基本的に自分だけが確認するものなので、他人がわかるように書く必要はありません。自分がわかりやすく、書きやすいルールを作っておくのも、上手にメモを取るコツのひとつです。

 

 

メモのコツ3:聞き取れなくても落ち着いて続ける

リスニング中に、わからない単語や聞き取れない文章が出てくることもあるはずです。聞き取れなかったからと手を止めてしまうと、次の英文も聞き逃してしまう恐れがあります。

 

リスニングでは、わからない単語や文章があっても、前後の文脈から推測できる場合も多いです。わからなかったり聞き取れなかったりした場合も、落ち着いて次の文章に集中しましょう。

 

 

メモのコツ4:声のトーンをメモしておく

声のトーンをメモしておくこともポイントです。紙に書かれた文章と異なり、リスニングでは声のトーンから話し手の考え方や態度を推測することができます。

 

特に、TOEFLでは、声のトーンから人物の考えや意見を当てさせる問題も見られます。留学を考えていて、TOEFLを受験する方は、声のトーンも意識しておきましょう。

 

 

英単語の勉強もしておこう

英単語の正しい発音や、意味を理解しておくことも重要です。発音がわからなければメモを取ることはできませんし、意味を知らない単語が多いとメモを書き取れても内容がわかりません。

英単語の勉強をして、知っている増やすことを心がけましょう。

 

英語を聞きながら、聞こえて来た音を追いかけるように発声する「シャドーイング」を行ったり、電子辞書で単語の発音を聞いたりすると、単語の正しい発音や意味を覚えやすくなります。

 

メモを取るべきかどうかは問題や試験によって異なりますが、大学入試においては、メモを取ることでリスニングの内容を記憶しやすくなります。

リスニング力を鍛えるだけでなく、リスニング中にメモを取るトレーニングも行ってみてはいかがでしょうか。