国語辞典を使いこなそう

読解力や語彙力は、算数や社会、理科など、全ての勉強の土台になる教科です。文章の作りが理解できなかったり、書いてある言葉の意味がわからなかったりすると、そもそも勉強になりません。

 

読解力を伸ばすには、読書が効果的です。しかし、読書の中でわからない言葉に出会うこともあるでしょう。

そのような際に、用意しておきたいのが国語辞典です。小学生のうちから国語辞典を活用することで、さまざまな能力を身につけることができます。

 

国語辞典を使うメリット

語彙力や表現力は、さまざまな学習の基礎になる力です。国語辞典を使って知らない言葉の意味を調べれば、言葉に対する理解が深まり、語彙力アップにつながります。

電子辞書やインターネットで検索するのと異なり、周囲の言葉まで目に入るため、一度に複数の言葉を覚えられる点もメリットといえるでしょう。

 

また、わからないことがあった時に、国語辞典を使って自ら解決する習慣を身につけることで、情報収集能力が高くなる点もメリットです。

例えば「へんしん」という言葉を辞典で引くと「返信」「変身」「変心」など、さまざまな言葉が出てきます。自分が見つけたい情報はどれなのかを検討する力が身につきます。

 

近年はインターネット検索でさまざまな情報を得られるようになりましたが、ネット上に載っている情報が絶対に正しいとは言い切れません。

小学生の子どもが情報の取捨選択を行うのは難しいはずです。正確な情報を簡単に手に入れられるのも、国語辞典を用意しておくメリットといえるでしょう。

 

 

国語辞典は子どもが気に入ったものを選ぼう

小学生向けの国語辞典はさまざまなものがありますが、子どもが気に入ったものを選ぶことが大切です。楽しく読める国語辞典の方が、日常的に使いやすくなります。

 

国語辞典によって、フルカラーだったり、イラストがふんだんに使われていたり、総ルビだったりと、特徴が異なります。子どもの年齢も踏まえて、適切な国語辞典を選ぶのがおすすめです。

また、国語辞典ごとに説明文や収録されている言葉などは異なります。必要な言葉が載っているかどうかも確認しておきましょう。

 

 

すぐ手に取れる場所に置くのがコツ

国語辞典を購入したら、置き場所を工夫するのもコツです。本棚の奥にしまったり、子どもの手が届かない場所に置いたりしておくと、言葉をすぐに調べることができません。すぐに手に取れる場所に置いておきましょう。

 

例えば、テレビを見て気になった言葉を調べることが多いのであればテレビの側に、本を読んでいる時に使うことが多いのであれば本棚の近くに置いておくと便利です。

 

また、外箱は外しておくのもおすすめです。外箱にしまっておくと、国語辞典を使う際に手間が少し増えてしまいます。

きれいに使い続けようと考えるのではなく、ボロボロになるくらいにたくさん使うことを心がけましょう。

 

 

ゲーム形式で辞書を引こう

ゲーム形式で辞書を引いてみるのもおすすめです。国語辞典に対するハードルが下がり、親しみやすくなります。

 

例えば、国語辞典に書かれている例文や説明文から言葉を当てるゲームや、お題の言葉にたどり着くまでにかかった時間を競うゲームを行えば、親子で楽しみながら辞書を引く習慣が身につきます。

辞書を使ってしりとりを行うのも良いでしょう。

 

また、両親が辞書を活用している姿を見せるのもポイントです。子どもに対して「国語辞典を使いなさい」と伝えていても、親がスマートフォンで調べ物をしていては説得力がありません。

 

親が辞書を引いて調べ物をしている姿を見せることで、子どもは「わからない言葉は国語辞典を引けばわかる」と理解するはずです。

知らないことをすぐに調べるという姿勢にもつながるでしょう。