テスト勉強が手につかなくなる「テスト不安」

定期テストの前後に、「勉強をしようとしても結果が怖くて集中できない」「夜眠れない」といった不安感を覚える事はありませんか?テスト自体に強い不安を抱いてしまい、勉強に手がつかなくなる症状は「テスト不安」と呼ばれます。

 

テストが終われば普段通りに過ごせるものの、不安を感じる原因に対処しなければ、次のテストでも同じことを繰り返してしまうでしょう。

テスト不安を乗り越えるには、どうすれば良いのでしょうか。

 

テスト前に不安を感じる3つの原因

テスト前に不安を感じる原因は、大きく3つ考えられます。

 

1つ目が「準備不足」です。テスト前の勉強が予定どおりに進まなかった、テスト勉強をしていなかったなど、良い点数を取る自信を持てずに不安感を覚えてしまいます。

 

2つ目が「しなければいけない」という強迫感です。「良い点数を取れないと進学できない」「前回よりも成績を上げなければいけない」「親の期待に応えなければいけない」というプレッシャーによって、強い不安感を覚えてしまいます。

特に、真面目な人や、責任感が強い人によく見られる原因です。

 

3つ目が「周りと自分を比較してしまう」ことです。友達はこんなに勉強していた、周りのみんなと自分の回答が違うといった状況が考えられます。

自分に自信がない人や、他人の目を気にしやすい人によく見られます。

 

 

しっかりとテストに向けた準備を行おう

当然のことですが、何も準備をしていない状態でテストに挑むのは、不安な気持ちが大きくなるはずです。しっかりとテストに向けて準備を行いましょう。

 

テストを受けた際に不安を抱いた場合は、早めに次のテストの準備を行うのがおすすめです。

「もっと○○しておけば良かった」という気持ちを次のテストに生かせば、不安感を減らせる可能性が上がります。

 

 

テストに対して良いイメージを持とう

「テストで良い点数を取らなければいけない」「成績上位に入らなければいけない」などのプレッシャーも、テストに不安を抱く原因として挙げられます。

テストに対する考え方を変えるのも、テスト不安の軽減につながります。

 

例えば「テストで良い点数が出なかったとしても、自分はできる限りの努力をした」「たまには成績が悪い時だってある」という考えなら、不安を和らげることができます。

 

良い点数を取らなければいけない、成績上位にならないといけないといった「○○しなければ」という考え方を一度捨てて、テストに挑んでみましょう。

気持ちを切り替えるのが難しい場合は、勉強の合間で体を軽く動かしてみると、意識を別の方向に向けられます。

 

 

自分を認めることが大切

自分に自信を持つことも大切です。「良い点数が取れないかも」ではなく「自分はできる」という気持ちを持ってテストに挑みましょう。

自分がどれくらい頑張ったかを見つめ直せば、ポジティブな気持ちを持ちやすくなります。

 

笑顔を作ったり、ガッツポーズを取ったりするのも、不安をほぐす効果が期待できます。

 

 

テストで不安になるのは当たり前

テスト前に不安になるのは、特別なことではありません。程度の差はありますが、周りの人もテスト前は不安に感じています。みんな同じ気持ちを抱えているんだと考えれば、不安を覚えにくくなるのではないでしょうか。

 

また、一定の緊張感は行動を起こすための刺激になる点も見逃せません。不安というのは「備えておく必要がある」と警告を出してくれる感情です。

大きすぎるプレッシャーは逆効果ですが、適度な緊張感は勉強に対するモチベーションになります。

不安を完全になくすのではなく、少し残しておく意識を持つと良いでしょう。「不安になっても良いんだ」という気持ちで挑めば、テスト不安を感じにくくなるはずです。

 

テスト前に不安になる理由は複数考えられます。自分がなぜ不安に感じるのかを考えながら、不安を和らげる方法を探してみてください。