日本史は効率的に勉強することがポイント

日本史は、他の科目よりも覚えることが多く、暗記の比率が高い科目です。世界各国の歴史を学ぶ世界史に比べると覚える量そのものは少なく済みますが、より深い知識が求められます。

 

学校の小テスト程度なら、丸暗記で対応できるかもしれません。

しかし、模試や受験本番は出題範囲が広いうえに、暗記だけでは解答するのが難しい問題も出題されます。効率的な勉強法を覚えて、知識として身につけることが重要です。

 

日本史で覚えなければいけないのは3つ

暗記教科のイメージが強い日本史ですが、教科書や参考書に書かれていることを一言一句漏らさずに覚える必要はありません。日本史で覚えるべきことは、大きく3つに分けられます。

 

1つ目は、人物の名前や事件名といった用語です。歴史上の重要な人物や、その時代を象徴する事件、歴史の転換点など、より重要な出来事から暗記していきましょう。漢字で正確に書けるようにしておけば、筆記問題でも確実に点を狙えます。

 

2つ目は、用語の意味や内容です。用語を知っていても、どのような事柄なのか理解していなければ、点数アップにはつながりません。教科書や用語集を読み込んで、用語の意味を把握することが大切です。

 

3つ目は年号です。その事件がいつ起きたのかを把握しておくと、歴史を覚えやすくなります。テストで「年号ごとに出来事を並び替えろ」「起こった時代が早いものはどれか」などといった問題が出題される可能性もあるでしょう。

そのような問題が出題された際に、年号を覚えているのは大きな助けになるはずです。

 

 

まずは流れを把握することが大切

日本史の成績は、覚えている知識の量に比例します。とはいえ、重要な語句や年号をただ暗記するのは効率的な方法とはいえません。

日本史を勉強する時は、時代の流れを把握することが大切です。

 

歴史上の事件は、他の出来事とつながっているものです。「なぜこの事件が起こり、世の中がどう変わったのか」などを意識しながら暗記すれば、記憶に定着しやすくなります。ただ単語を覚えるだけよりも、スムーズに勉強を進めることが可能です。

オリジナルの年表を作って、歴史の流れをまとめてみるのも良いでしょう。

 

また、歴史を取り扱った漫画やドラマ、映画などを活用して、大まかな流れを掴むのもおすすめです。アレンジが加えられていることもありますが、日本史に興味を持つきっかけとして役に立ちます。

勉強の休憩時間に歴史を題材にした作品を視聴してみてはいかがでしょうか。

 

 

アウトプットして覚えることも大事

暗記が重要とはいえ、ただ教科書を読むだけでは効率的に覚えることができません。知識は、実際に使うことで記憶に定着します。

問題集や参考書、一問一答集などを活用して、覚えた知識を引き出す練習も繰り返しましょう。

 

問題を解くことは、自分が理解しきれていない場所を把握する用途でも役立ちます。「なぜ間違えたのか」を理解すれば、似たような問題でミスをする可能性を減らすことも可能です。

 

 

史跡や博物館に行ってみるのもおすすめ

日本史で学ぶお城やお寺、文化財などの中には、現存しているものも多くあります。時間がある方や、近場に博物館などがある方は、実際に見に行ってみるのもおすすめです。

直接目にすることで、イメージが定着したり、理解を深めたりするきっかけになります。

 

また、史跡や博物館では解説が書かれたガイドブックが配布されていることが多いです。教科書や参考書とは異なる切り口の文章を読むことが、興味を持つきっかけになるかもしれません。

直接行くのが難しい時は、インターネットや資料集の画像を見るのも有効です。

 

日本史は、自分たちが住む国の歴史を学ぶ科目です。グローバル化が進む現代、文系・理系を問わず、自国の歴史を知る重要性は高まっているといえます。

効率的に学習して、日本史を得意教科に変えていきましょう。