目標を立てた方が良いのはなぜ?

さまざまな場所で「目標を立てなさい」といわれたことがあるかもしれません。

目標を立てると、自分が進むべき方向がはっきりとします。その結果、自分が「今何をすれば良いのか」を明確にすることが可能です。

 

また、目標を立てることは。それを達成できたかどうかを知ることにつながります。達成できなかった時に軌道修正を行えるのも、目標を立てるメリットです。

ただし、目標はただ適当に立てれば良いわけではありません。大きな目標は成功すれば飛躍的に成長できる可能性がある反面、失敗のリスクも高くなります。

目標を達成できなかったことが原因で、やる気を失ってしまうかもしれません。

 

いくつかのコツを押さえたうえで、目標を立てることが大切です。

 

 

上手な目標の立て方のコツ1:具体的な目標にする

「○○大学に合格する」「次のテストで平均80点を取る」「1日1時間の勉強を3カ月続ける」など、目標は具体的に考えましょう。

「受験勉強を頑張る」「テストで良い点が取りたい」「勉強を続ける」といったあいまいな目標だと、達成・未達成を明確にできません。

自分自身のモチベーションが高まり、現実問題として達成できそうな目標を、具体的に考えることが大切です。

 

目標が適切かどうかは、「SMARTの法則」を基準にすると判断しやすくなります。

SMARTの法則とは、以下の要素の頭文字を取ったものです。

 

・具体的(Specific):目標の内容が明確か

・測定可能(Measurable):目標そのものや、そこに至るまでの達成度を測定できるか

・到達可能(Attainable):目標が現実的に実現できるか

・価値(Relevant):目標を達成する意味や価値があるか

・時間制限(Time Bond):目標の期限が設定されているか

 

目標がなかなか決められない、この目標で良いのかわからないという方は、SMARTの5要素に当てはめて考えてみてください。

 

 

上手な目標の立て方のコツ2:目標を細分化する

目標を細分化して考えることも大切です。具体的には、目標は長期的・中期的・短期的の3つに分けると、達成に向けた計画も考えやすくなります。

 

長期目標の例は、「将来○○になりたい」「○○大学に行きたい」などが挙げられます。できるだけ具体的に考えることが大切です。

 

中期目標は、長期目標を達成するために必要なゴールです。例えば、「○○大学に行きたい」という長期目標を実現するために、「高校3年生までに英語の偏差値を60にしておきたい」などと考えます。

長期目標よりもさらに具体的に考えてください。

 

最後に、中期目標を達成するための短期目標を設定します。

短期目標は、「今日は英単語を50個覚える」「今週中にこの単元をマスターする」など、さらに具体的に考えてください。

目標を細分化し、一つ一つをクリアしていくことが、大きな目標の達成につながります。

 

 

目標の立て過ぎには注意

目標は、今の自分にとって優先度の高いものに絞ることが大切です。何個も目標を立ててしまうと、どの目標にどれくらいの時間を使えば良いのかわかりにくくなってしまいます。

どれも中途半端になり、結果として何も達成できなかったという事態になりかねません。

 

何を目標にすれば良いのか悩んだ時は、自分が今積極的に取り組んでいることや、一番やりたいことを目標に設定しましょう。

 

 

定期的に見直すことも大切

目標は、立てて終わりではありません。目標を立てたのは良いものの、思い通りに進まないこともたくさんあるはずです。

定期的に目標と計画を見直し、修正していきましょう。

 

ただし、長期目標を何度も変えるのは避けてください。何度も失敗を繰り返すことで、モチベーションが下がってしまう恐れがあります。短期目標を見直して、長期目標の達成を目指すことが大切です。

 

目標の設定は、自分のモチベーションに大きく関わります。あまり難しく考えずに、目標を立ててみてはいかがでしょうか。