受験勉強にも「マインドマップ」が使える!

勉強をした単元がなかなか記憶に残らない理由は、物事のつながりを理解できていないことが原因かもしれません。単調な暗記科目や、入り組んだ物事を覚えるのが苦手な方は、「マインドマップ」を活用してみてはいかがでしょうか。

 

ビジネスシーンや教育法の一環として注目を集めているマインドマップですが、受験勉強にも有効活用することができます。

 

マインドマップとは?

マインドマップとは、イギリスの著述家で教育コンサルタントのトニー・ブザン氏が考案した思考法のことです。

中心になるメインテーマに対して、連想される言葉やアイデアなどを曲線でつなぎながら、広げるようにノートに書き出していきます。一目で全体像が把握できるので、物事のつながりを簡単に理解できるのがメリットです。

 

また、人の思考は自分で思っている以上に複雑なものです。マインドマップを作成して、自分の記憶や思考を書き出すことで、頭の中を整理したり、課題を見つけたりする効果も期待できます。

 

 

マインドマップの基本の書き方

マインドマップは、紙と鉛筆、カラーペンがあれば作ることができます。必要なものを用意したら、最初にメインテーマを決めましょう。

 

例えば、「英語の前置詞」をメインテーマに設定したとします。紙の中央に「前置詞」と書いたら、「in」や「on」、「at」など、関連する単語を3~6個ほど書き出して、メインテーマと放射線状につないでみてください。

単語は四角や円で囲う、枝のように広げた太い線の上に書くなど、視覚的にわかりやすく、楽しみながら書くのがポイントです。

 

そこからさらに細かな枝を伸ばし、関連する言葉を書き出してみましょう。「on」なら「接触」や「場所」、「日にち」などが例です。分類ごとに色分けしておくと、より視覚的にイメージしやすくなります。

 

マインドマップは思考を整理するための手法なので、基本的には紙に書き出すのがおすすめですが、スマートフォンのアプリを活用するのも良いでしょう。

スマートフォンなら、外出先でもマインドマップを活用できます。手書きよりもきれいな図を作りやすい点もメリットです。

 

 

マインドマップを使った勉強法1:暗記科目

人の記憶は、その単語に関連する知識や事柄が多いほど、定着しやすくなります。とはいえ、単語や項目を機械的に関連させる丸暗記では、あまり効率的とはいえません。

日本史や世界史、化学のような暗記が多い科目は、マインドマップを活用して知識の定着を目指すのがおすすめです。

自分なりに考えて、その単語に関連するイメージをつなげることで、頭に残りやすくなります。

 

 

マインドマップを使った勉強法2:複雑な知識の整理

1つのテーマに対して関連する知識を書き足していくマインドマップは、知識を体系的に覚える用途でも使えます。言葉の関連性を一目で理解できるので、複雑な項目を整理したり、知識を関連付けて覚えたりする際に活用するのも良いでしょう。

 

前述の前置詞のように、メインテーマに関連する意味や用法を書き出してみることで、ルールを整理したり、理解を深めたりする効果が期待できます。

 

 

自己分析に役立てるのもおすすめ

マインドマップは、自己分析に役立てることも可能です。

例えば、「○○大学に合格したい」「将来起業したい」という自分の目標や、「なぜ自分はこうなりたいのか」といった疑問をマインドマップで書き出していくと、思考を整理できます。

 

勉強の時と同様に、中央にテーマを記載したら、そのテーマから連想される単語を書き出していきましょう。枝分かれしたテーマに関連する単語を書き出していくことで、「自分がメインテーマについてどう考えているのか」という思考の過程を可視化できます。

 

勉強の効率化はもちろん、モチベーションを高めたり、やることを整理したりしたい時は、マインドマップを活用してみてはいかがでしょうか。