世界史が苦手な方必見! 効率的な覚え方のコツ
世界史を覚えられない理由
「世界史」は、ヨーロッパを中心に全世界の歴史を学ぶ教科です。非常に数多くの単語が出てくるうえに、国同士の関係性にも目を向ける必要があります。
そのため、単語だけを丸暗記しようとしても、数が多くて忘れてしまう、似ている単語と区別がつかないといった事態に陥りがちです。
では、世界史はどのように勉強するのが効率的なのでしょうか。
世界史で覚えることは4つ
世界史で覚える必要があることは、大きく4つに分けられます。
1つ目が、その出来事が起きた「年号」です。年号を正確に覚えることで、時代の流れを捉えやすくなります。試験では「年代順に並び替えろ」「この事件と同時期に起きた出来事は何か」といった問題が出されることもあります。
大きな事件の年号は忘れずに覚えておきましょう。
2つ目が、事件が起こった場所や国の首都、川の名前といった「地理」です。受験問題でも問われることが多いため、覚えておく必要があります。
3つ目が、人名や戦争名、国名といった「単語」です。大きな戦争の名前や国名・王朝名などは、年号とセットで覚えておくことをおすすめします。
また、世界史は似た人名が多い点に注意が必要です。似ている名前を確実に区別して覚えることが、世界史の得点アップには欠かせません。
4つ目が、単語の内容です。例えば、「カノッサの屈辱」という単語を覚えていても、それがどのような出来事で、いつ起こったのか覚えていなければ、得点にはなかなか結び付かないでしょう。
では、これらの4つを効率的に覚えるには、どうすれば良いのでしょうか。
世界史の覚え方のコツ1:全体の流れをつかむ
世界史を理解するには、全体の流れをつかむことが大切です。最初から一問一答などで、単語を覚えようとする必要はありません。
教科書や参考書を通読して、全体的な歴史の流れを理解しましょう。
ある程度大まかに流れをつかんでから、単語などの細かい情報をインプットした方が、効率的に勉強できます。「なぜこの出来事が起こったのか」など、疑問を持ちながら流れをつかむことがポイントです。
教科書を読む方法だとすぐに集中力が切れてしまう、興味がわきにくいという方は、世界史を題材にした漫画などを活用するのも良いでしょう。
世界史の覚え方のコツ2:タテとヨコの流れをつかむ
世界史を覚える時に重要なのが、タテとヨコのつながりを捉えることです。日本史と異なり、世界史は世界各国の歴史を学びます。
「イギリスが○○だった時にアメリカは○○だった」など、同じ時代に別の地域では何が起こっていたのか把握する必要があるということです。
特定の地域や国に注目する「タテ」の流れだけでなく、同時代の別地域に目を向ける「ヨコ」の流れを意識することで、世界史の知識を体系的に覚えられます。
世界史の覚え方のコツ3:単語の周辺知識も覚える
世界史では、多くの出来事や条約、国名などを覚えなければいけません。単語だけを丸暗記するのではなく、「なぜその出来事が起こったのか」といった周辺知識まで一緒に覚えることが大切です。
「××条約」と名前だけ覚えるよりも、「○○事件が引き金で△△戦争が発生し、××条約の内容が決まった」と記憶した方が、理解もしやすくなります。
インプットするだけでなくアウトプットも繰り返そう
知識を定着させるには、アウトプットすることも大切です。練習問題に取り組んだり、他人に教えたりすることで、知識が脳に定着しやすくなります。
世界各国の歴史を取り扱う世界史は、非常に多くの出来事や人名を覚えなければいけません。むやみに単語だけ暗記する方法では、覚えられなかったり、似た単語の区別がつかなかったりする恐れがあります。
ただ丸暗記をするのではなく、時間の流れや地域の関係性などを意識しながら勉強していきましょう。