学校の宿題に意味はない?

学校生活には宿題がつきものです。子どもから「どうして宿題をやらないといけないの?」などと尋ねられ、回答に困ったことがある保護者もいらっしゃるでしょう。

 

「早くやりなさい!」と怒ることは簡単ですが、それでは子どものためになりません。

また、宿題が必要かどうかは、教育の現場でも議論されてきたテーマでもあります。

宿題の持つ効果から必要性を考え、子どもの教育に役立てましょう。

 

宿題の効果1:勉強の復習になる

宿題の持つ効果として、学校で勉強したことの復習になる点が挙げられます。

人は、勉強したことを一度に覚えきれません。学習したことだとしても、そのままにしておけばすぐに大部分を忘れてしまいます。

宿題を通じて繰り返し勉強することで、長期的な記憶として定着させることが可能です。

 

また、難易度が高い応用問題が宿題になることもあります。学んだ知識を使って難しい問題を解く応用力を鍛えられる点も、宿題のメリットです。

 

他にも、宿題に取り組む中で間違って理解していたことに気付き、学び直すきっかけを得ることもあります。

 

 

宿題の効果2:家庭学習の習慣が身につく

勉強は、学校や塾だけで行えば良い訳ではありません。

とはいえ、学校が終わってから自宅で勉強を行うのは、子どもにとってはつらく嫌なことです。ゲームや動画、漫画、友人との遊びといった多くの娯楽がある中で、勉強を優先しようと積極的に思う子どもは多くないでしょう。

 

しかし、宿題があれば、家で宿題に取り組む時間を設ける必要性に迫られます。宿題によって、自ら勉強する習慣を育むことが可能です。

また、定期的に宿題に取り組むことで、自己管理能力や計画力の向上も期待できます。

 

 

宿題の効果3:達成感を得られる

学校の授業とは異なり、宿題は自分のペースで取り組めるものです。苦手な問題にじっくりと取り組んだり、問題を解くために試行錯誤したりすることで、課題解決力を鍛えられます。

宿題を通じて得た経験が、さまざまな困難に直面した際に、乗り越えるための力につながるでしょう。

 

また、苦手を克服したことで得られる達成感が、子どもの自信につながる可能性もあります。

 

 

子どもが宿題をやりたがらない理由は?

宿題に取り組むことでさまざまなメリットを得られるとはいえ、どうしても宿題をやりたがらない、できないという子どももいます。

宿題に取り組めない子どもの特徴としては、次の3点が考えられます。

 

1つ目が、勉強についていけないことです。学校の授業が理解できていないと、宿題を解くことはできません。そのような子どもは、学校の勉強を理解することから始める必要があります。

 

2つ目が、宿題を行う目的がわかっていないことです。宿題をやる目的やメリットがわからなければ、モチベーションは上がりません。

宿題の持つ意味や必要性を伝えてあげましょう。

 

3つ目が、疲れて宿題をやる元気がないことです。塾や習い事などで忙しいと、どうしても宿題をやる時間が限られてしまいます。子どもの負担にならないように、保護者の方がスケジュールを調整してあげましょう。

 

 

効率的に宿題に取り組む方法

子どもが宿題に取り組まない時は、宿題をやる時間を決めてしまうのがおすすめです。

帰宅して手洗い・うがいを済ませたらすぐにその日の宿題をやる、20時になったら宿題を始めるなどのルールを決めておきましょう。

 

保護者の方が、子どもが宿題をできているか確認するのも有効です。内容によっては、一緒に宿題に取り組んであげるのも良いかもしれません。

宿題は、子どもにとっては嫌なことです。宿題に取り組んだことを褒めてあげるのも、子どものモチベーション維持につながります。

 

とはいえ、どうしても疲れていたり、集中力が続かなかったりするタイミングは必ずあります。休む時間も大切にして、オンオフの切り替えをしっかりすることも、効率的に宿題を済ませるためのポイントです。