覚えるのが難しい数学の公式

数学の授業では、たくさんの公式を勉強します。覚えておけば数字を公式に当てはめることで答えを出せるようになる反面、知らないと問題に太刀打ちできません。

 

公式はしっかりと理解しておかないと、試験中に公式を忘れて答えられなかったという事態に陥る恐れがあります。公式さえ覚えていれば答えられる問題を落としてしまうのは、非常にもったいないミスです。

たかが公式と侮るのではなく、しっかりと覚えておきましょう。

 

公式が覚えられない原因1:公式を丸暗記しようとしている

数学の公式が覚えられない原因は、複数考えられます。1つ目の原因が、公式を丸暗記しようとしていることです。

 

数学の公式は、歴史上の人物名などと異なり、実際に問題を解く際に使うものです。授業で習った公式を丸暗記しても、その公式が何を意味しているのかを理解できていないと、覚えにくくなってしまいます。

符号や文字など、細かな部分の間違いにもつながりかねません。

 

 

公式が覚えられない原因2:公式をどう使えば良いかわかっていない

数学の公式は、ただ覚えるだけでなく、適切な場所で使う必要があります。

例えば、物理の授業でも多くの公式を勉強しますが、電気や力など、公式を使用するシーンはある程度状況が決まっているものです。問題を見て使用する公式を判断しやすいので、ある程度は正しい解答方法を選択できるでしょう。

 

一方で、数学の公式は異なる単元で同じ公式が使われることも多いです。どれを使えば良いのかわかりにくい点も、数学の公式が覚えにくい原因として考えられます。

 

 

数学の公式の覚え方1:問題を解きながら覚える

数学を勉強するうえで大切なのは、問題を何度も解くことです。教科書を読んだり、問題集の解説を見たりするだけでは、問題を解けるようにはなりません。

 

公式をただ見るだけではなく、何度も問題を解いて公式を覚えましょう。繰り返し公式を使うことで、記憶として定着しやすくなります。

 

 

数学の公式の覚え方2:公式の証明を勉強する

数学の公式の中には、なぜ公式が成立するのかを簡単に証明できるものもあります。公式が成立する理由を、自分で証明してみるのもおすすめです。

公式が持つ意味を理解できれば、簡単に覚えやすくなるでしょう。

 

自分で証明するのが難しい時は、教科書に載っている解説を確認してみるのも有効です。そのうえで、自分で証明を導き出せるか考えてみると、より覚えやすくなります。

 

証明方法を覚えておけば、公式を忘れてしまったとしても、自分で答えを導き出せる可能性があります。証明が簡単な公式に限られますが、覚えておくと便利です。

 

 

数学の公式の覚え方3:似ている公式も一緒に覚える

数学の公式の中には、形が似ているものや、他の公式と関連しているもの、他の公式から導き出せるものもあります。それらを単体で覚えるのは、効率的とはいえません。

 

形が似ていたり、関係があったりする公式は、セットで覚えてしまいましょう。覚える公式の数が少なくなれば、暗記の労力も減らせます。

 

 

数学の公式の覚え方4:語呂合わせで覚える方法も

どうしても覚えるのが難しい時は、語呂合わせを試してみるのも手段のひとつです。

有名な公式の語呂合わせの例としては、加法定理のsinを「咲いた」、cosを「コスモス」に置き換えた「sin(α+β)=sinαcosβ+cosαsinβ(咲いたコスモスコスモス咲いた)」があります。

 

インターネットで検索すれば語呂合わせは多く出てくるので、調べてみてはいかがでしょうか。もちろん、自分でオリジナルの語呂合わせを作るのも有効です。

 

ただし、語呂合わせだと公式の意味や使い方は覚えられません。試験中に公式を忘れた際の保険にはなりますが、最初から語呂合わせだけで覚えようとするのは避けることをおすすめします。

問題を解いたり、公式の使い方を一緒に覚えたりして、関連付けて覚えることを心がけましょう。