子どもの将来を考えて、成功体験をたくさん与えよう!

自信を持って物事に挑戦するには、「自分にはできる」という気持ちが大切です。そのような自信を得るためには、さまざまな成功体験を積む必要があります。

 

子どもにたくさんの成功体験をさせてあげたいと考える反面、何をどうすれば良いのか悩んでしまう保護者の方は多いかもしれません。

子どもの成功体験を増やすには、どうすれば良いのでしょうか。

 

 

成功体験の具体例は?

成功体験とは、物事を達成した時に得られる良い感情や経験のことです。人が自信を持つために欠かせない要素のひとつといえます。具体的な成功体験の例としては、以下が挙げられます。

 

・難しい問題を自分の力で解けた

・テストで満点を取れた

・運動会の徒競走で1着になった

・習い事のコンクールで入賞した

 

日常生活の中で他人に感謝された、苦手な水泳で25m泳げたといった経験も、成功体験といえるでしょう。

ポイントなのは、比較する対象は他人ではなく、あくまでも自分自身だという点です。「他の子はできないことが自分にはできる」ではなく、「今までできなかったことができるようになる」経験を積む必要があります。

 

 

成功体験によって得られる効果

成功体験を積むことには、さまざまな効果が期待できます。

1つ目が、自信を得られる点です。成功体験を得て、できなかったことができるようになると、「自分もやればできる」という自己肯定感や自信が高まります。

 

2つ目が、精神的な余裕が生まれる点です。成功体験がある子どもは、難しい物事にも「きっとできる」と余裕を持って挑むことができます。冷静に状況を分析したり、適切に判断したりする可能性も高まります。

 

3つ目が、物おじせずにチャレンジできるようになる点です。成功体験を多く積み重ねている人は、失敗もたくさんしています。失敗からの学びは成功につながると知っていることが、チャレンジ精神を生み出すきっかけになるでしょう。

反対に、成功体験のない子どもは、新しい物事にチャレンジしにくくなる傾向にあります。

 

 

成功体験の積み方1:目標達成への計画を立てる

成功体験を積むには、子どもが達成感を抱ける機会を設けることが大切です。とはいえ、難しい課題や高すぎる目標を設定しても、なかなか「できた」という経験を得ることはできません。

やる気を保ちながら最後まで物事をやり切るには、目標達成への計画を立てることが大切です。

 

この時、目標や課題を細分化して、到達度を可視化するのがおすすめです。目標を細分化してハードルを低くすれば、小さな成功体験をたくさん積み重ねることができます。

 

また、目標は明確なゴールがあるものにすることもポイントです。試験合格のように、わかりやすくゴールがある目標なら、成果を実感しやすくなります。

目標を達成した後に、新しい目標設定を行いやすいのもメリットです。

 

 

成功体験の積み方2:子どもの好きなことに取り組ませる

子どもの好きなことに取り組ませるのもポイントです。好きなことや興味のあることの方が、子どものモチベーションを維持できます。

反対に、苦手なことや嫌いなことから取り組ませると、最後までやり切らずに投げ出してしまうかもしれません。まずは、子どもの好きな物事からチャレンジさせると良いでしょう。

 

ただし、得意なことだけ繰り返すのではなく、苦手な分野に挑戦させることも大切です。失敗したり、自分の限界を超えたりする経験も、重要な学びにつながります。

 

 

成功体験の積み方3:子どもを受け入れる姿勢を保つ

目標に向かってチャレンジする際は、必ずどこかで失敗してしまうものです。子どもが失敗した際に、保護者の方は否定するのではなく、肯定してあげるようにしましょう。

「やっぱりできないね」などとネガティブな言葉を使うと、子どもが自信をなくしてしまう可能性があります。

 

「次は○○してみたらうまくいくんじゃない?」などと、ポジティブな言葉をかけることが大切です。

ただし、「頑張ろうね」といった言葉は、子どもに過度なプレッシャーを与えかねません。挑戦する気持ちを育んだり、失敗を気付かせたりする言葉をかけることが大切です。