子どもに良い影響を与える絵本の読み聞かせ

絵本は、子どもがさまざまなことを感じたり、気付いたりするきっかけになるものです。

子どもの精神的な成長や学力向上など、さまざまな効果が期待でき、多くの保育園や幼稚園で読み聞かせが行われています。

 

 

読み聞かせだけが子どもに良い影響を与えるわけではありませんが、子どもの健やかな成長にプラスに作用するのは確かなようです。

 

 

読み聞かせの効果1:想像力や集中力を育てる

絵本には、子どもが体験していないことや、行ったことのない風景などが描かれています。絵の雰囲気を読み取ったり、その先の展開を考えたりすることは、想像力を育てるきっかけになります。

 

また、絵本の内容に興味を持ってもらうことで、子どもの集中力を高められる点も、読み聞かせの効果です。

 

 

読み聞かせの効果2:感情が豊かになる

絵本は、登場人物の気持ちを想像しやすいものが多い点も特徴です。登場人物の気持ちを想像し、喜怒哀楽を疑似体験することで、感情が豊かになる効果も期待できます。

 

登場人物の気持ちの変化を理解することで、人の気持ちに寄り添える、思いやりのある心の育成にもつながります。

 

 

読み聞かせの効果3:語彙力が身に着く

絵本には、たくさんの言葉が使われています。大人からすると知っていて当然の言葉でも、子どもにとっては初めて聞く言葉です。さまざまな単語や表現に触れることで、豊富な語彙力が身に着きます。

 

また、物語を楽しむには文章を理解する必要があるため、読解力を鍛える効果も期待できます。

 

 

読み聞かせの効果4:親子のコミュニケーションにつながる

忙しい日々の中で、ゆっくり子どもと向き合う時間はなかなか取りにくいものです。5分や10分といった短い時間でも、絵本という同じ世界観を共有しながら過ごす時間は、親子のコミュニケーション不足の解消につながります。

 

時間を取って読み聞かせを行えば、子どもは親からの愛情を感じられるはずです。親子の親密感や、子どもの自己肯定感を高める効果も期待できます。

 

 

子どものペースに合わせて読むのがコツ

読み聞かせは、子どものペースに合わせて行いましょう。丁寧にゆっくり読む方が良いと思われるかもしれませんが、ゆっくりすぎると子どもの集中力が続きません。

 

とはいえ、早すぎても子どもは話についてなくなります。

子どもの反応を見ながら、適度なスピードで読み聞かせを行うのがコツです。

 

 

読む側も絵本を楽しもう

子どもは、大人の感情の機微を敏感に察します。「上手に読もう」「子どもの教育に役立つから」といった義務感を持ちながら読んでしまうと、子どもは絵本を楽しめません。読み聞かせの時は、大人が絵本を楽しむことが大切です。

 

子どもを楽しませようと、アドリブを入れすぎるのも避けましょう。オーバーリアクションを取ったり、絵本を大きく動かしたりすると、子どもの想像力や集中力が欠けてしまいます。

子どもが混乱する可能性があるので、文章を読み飛ばしたり、追加したりするのも避けてください。

 

 

質問や感想を促すのはNG

絵本を読んでいる途中で「この先どうなると思う?」「あなたならどうする?」といった質問をするのも厳禁です。質問や絵の説明など、物語に関係ない要素を途中で挟むと、子どもの集中力が途切れてしまいます。

 

また、読み終わった後すぐに、子どもに感想を聞くのも避けた方が良いでしょう。うまく言語化できなくても、子どもなりにイメージを膨らませている可能性があります。

 

 

読み聞かせは何歳からすれば良い?

絵本の読み聞かせは、何歳から始めても問題ありません。始めたいと思ったら、すぐに読み聞かせを始めましょう。

0歳の赤ちゃんでも、絵本を見せることで刺激を与えたり、親子のスキンシップでリラックスしたりする効果が期待できます。

 

年齢に関わらず、子どもが絵本に興味を持った時は、親子で一緒に楽しんでみるのがおすすめです。読み聞かせの時間を少しでも設けることが、子どもの成長に良い影響を及ぼすかもしれません。