「ながら勉強」はしても良いの?

動画やテレビを見ながら、好きな音楽を聴きながらなど、何かをしながら勉強を行う「ながら勉強」をついしてしまうことはありませんか?

「ながら勉強は効率が悪い」といわれる一方で、「音楽を聴きながらの方が集中できる」という声もあるなど、人によって意見が分かれる勉強法です。

 

ながら勉強は、本当にデメリットだらけの勉強法なのでしょうか。

 

ながら勉強のメリット

ながら勉強は、リラックスしたり、勉強に対するモチベーションを維持したりする効果が期待できます。特に、ゆっくりしたテンポの音楽や環境音を聴きながらの勉強は、リラックスできて集中力も高まるとされています。

 

「お風呂に入りながら」「歯磨きしながら」など、別のことをやりながら勉強することで、時間を有効活用できるのもメリットです。

どうしても見たいテレビ番組がある時に、CMの間だけでも勉強するといったながら勉強も、何もしないよりは時間を有効活用しているといえます。

 

 

ながら勉強のデメリット

別のことをしながら勉強を行うので、基本的には勉強だけに打ち込むよりも効率は悪くなります。

 

人間は、一度に2つ以上のことを同時に行うマルチタスクが苦手です。1つの物事に集中することで、最大限のパフォーマンスを発揮できるようになっています。

ながら勉強をしている時は、自分ではマルチタスクをこなせているつもりでも、実は集中力が落ちている可能性が高いのです。

 

さらに、ながら勉強が受験本番のパフォーマンス低下につながることも考えられます。

例えば、受験会場で音楽を聴くことはできません。勉強する時にいつも音楽を聴いていた方は、普段と異なる環境で問題を解くことになるため、実力を発揮できない恐れがあります。

 

 

おすすめのながら勉強方法

勉強の効率が落ちる恐れのあるながら勉強ですが、時間の有効活用につながる勉強法でもあります。何かをしながら勉強したい方は、効率的に勉強できる方法を覚えておきましょう。

 

1つ目におすすめなのが、音楽を聴きながら勉強する方法です。リラックスしたり、集中力を高めたりする効果が期待できます。音楽に集中するのを避けるために、歌詞がないジャズやクラシック、自然音などを流すのがポイントです。

 

2つ目が、体を適度に動かしながら勉強する方法です。体を動かすことで血流が良くなると、脳の働きが活発になり勉強効率もアップします。歩きながら音読したり、英単語を暗記したりしてみてはいかがでしょうか。

 

3つ目が、お風呂やトイレに入りながら勉強する方法です。日常生活の中に勉強を取り入れることで、時間を有効活用できます。

特に、お風呂やトイレは誰にも邪魔されず、自分一人でリラックスしやすい環境です。静かな空間で勉強に集中できる点もメリットといえます。

 

 

やってはいけないながら勉強

反対に、勉強の効率が落ちてしまうながら勉強もあります。

 

1つ目が、テレビや動画を見ながら勉強する方法です。映像や音声に目と耳が向いてしまい、勉強の効率が大きく落ちる可能性があります。いつの間にか手が止まっていたという状況にもなりかねません。

 

2つ目が、食事をしながら勉強する方法です。口の中にものが入っている間は、そちらに気を取られて勉強効率が落ちる可能性があります。

何かを口にしたい時は、勉強を一度休憩しましょう。おやつなどを食べて十分に栄養補給をしてから、改めて勉強を再開した方が、結果として効率は上がります。

 

 

ながら勉強を有効活用しよう

集中できないと思われがちな「ながら勉強」ですが、やり方次第では時間の有効活用につながります。集中力アップや記憶力向上が期待できる点もメリットです。

 

ただし、ながら勉強はすべての人に向いているわけではありません。無理に合わない勉強法を試した結果、逆に効率が落ちてしまうことも考えられます。

ながら勉強のメリットとデメリットを理解して、効率的に勉強に取り組みましょう。