「国語」はあらゆる勉強の基礎

算数や理科、社会など、あらゆる教科の参考書やテスト問題は、基本的には日本語で書かれます。教科書の内容やテストの問題文を正しく理解するには、国語力が欠かせません。

 

しかし、国語に苦手意識を感じていたり、勉強法がわからなかったりする方も多くいらっしゃるでしょう。

国語が苦手な場合は、どのような勉強を行えば良いのでしょうか。

 

国語が苦手な小学生の特徴1:会話をする機会が少ない

子どもは、正しい言葉遣いや自分が知らない語彙などを、大人との会話の中で習得していきます。そのため、大人と会話をする機会が少ないと、ことわざや慣用句、難しい単語などの語彙力を身につけにくくなるのです。

 

語彙力が身についていないと、教科書や参考書を読んでも、書かれている内容を理解できません。言葉の意味がわからないので、読むスピードも遅くなります。

結果として、国語が苦手になってしまう可能性があります。

 

 

国語が苦手な小学生の特徴2:活字を読む習慣がない

新聞や本などの活字を読む習慣がないことも、国語が苦手な小学生にありがちな特徴です。新聞や本などを読んで活字に触れると、自然と語彙力や読解力を身につけることができます。

 

一方で、活字を読む習慣がない子どもは、長い文章を目にしただけで嫌気が差してしまい、勉強に集中できないこともあるでしょう。

 

 

国語力を高める勉強法1:漢字やことわざはドリルを活用しよう

漢字やことわざ、慣用句といった暗記系の知識は、ドリルや参考書を使って勉強するのがおすすめです。「1日1ページ」「1日5個」などとルールを決めて勉強していきましょう。

 

漢字に関しては、ただ書くだけではなく、漢字の形や意味も一緒に覚えるようにすると、頭に残りやすくなります。漢字を使った熟語を覚えてしまうのも効果的です。

 

ことわざや慣用句は、似た意味の言葉が多くあります。実際にどのように使われるのかに注目し、例文ごと覚えるようにすると、覚え間違いを減らせるでしょう。

暗記した後にテストを行い、しっかりと覚えているか確認することも大切です。

 

 

国語力を高める勉強法2:読書で語彙力を育てよう

語彙力を増やしたい時は、本や新聞を読む習慣を身につけるのがおすすめです。文章を読むことで、さまざまな言葉を知ることができます。

実際の会話では使うことが少ない、文章ならではの表現方法に触れることも可能です。

 

語彙力や読解力の強化に加えて、自分で作文を書く際のお手本にすることもできます。

子どもだけで本を読むのが難しい時は、保護者の方が読み聞かせをして、本に親しむ機会を設けてあげるのも良いでしょう。

 

本や新聞だけでなく、漫画を読んで活字に触れる方法でも問題ありません。

 

 

親子でのコミュニケーションも国語力アップの鍵

前述のとおり、子どもは大人との会話の中で難しい語彙や言い回しなどを習得していきます。親子間のコミュニケーションも、国語力アップの重要なポイントです。

語彙力を増やすだけでなく、他人の気持ちを感じ取る能力や、表現力を鍛えることにもつながります。

 

この時、ただ会話をするのではなく、内容を深掘りすることを心がけましょう。

例えば、「今日は学校で何をしたか」という質問に対して子どもから返答があったら、「あなたはどう思った?」「なんでそうしたの?」といった質問を返してみてください。

 

子どもが物事を考えたり、思っていることを言葉にして伝えたりする練習になります。

間違った言い回しをしていた時は、保護者の方が適切な表現方法を教えることも可能です。

 

机に向かうだけでなく、日々の会話も国語の勉強になります。子どもが国語に苦手意識を持っている時は、読書をしたり、親子でコミュニケーションを取ったりしてみてはいかがでしょうか。