勉強にも活用できるタブレット端末

動画や音楽の視聴、ゲームプレー、調べ物など、さまざまな形で活用されているタブレット端末やスマートフォン。近年は、タブレットを使って勉強を行う「タブレット学習」も注目を集めています。

 

実際に、文部科学省の掲げる「GIGAスクール構想」の影響もあり、小学校ではタブレット端末を用いたデジタル学習が普及しつつあります。我が子の学習にタブレットを活用したいと考えている方も、多いのではないでしょうか。

 

しかし、タブレット学習にはメリットだけではなく、デメリットも考えられます。タブレット学習の効果を高めるには、どのような点に注意すれば良いでしょうか。

 

タブレット学習を行う3つのメリット

タブレット学習には、紙の教材を使った勉強とは異なるメリットが考えられます。

 

1つ目が、子どもが興味を持ちやすい点です。タブレットで使える教材の中には、ゲーム感覚で学習できるものや、動画でわかりやすく解説しているものなどが多く見られます。

飽きを感じにくく、子どもも楽しみながら学習を進められるでしょう。

 

2つ目が、場所や時間を選ばずに学習できる点です。一般的な学習塾や習い事は「○○教室で、土曜日の15時から」など、場所や時間が決められています。タブレット学習であれば、その場で勉強を始めることが可能です。ノートや教材を机に広げる必要もありません。

教材によっては事前にダウンロードしておくことで、インターネット環境のない場所でも使えます。

 

3つ目が、子どもだけで勉強できる点です。紙の教材だと、保護者が子どものわからない場所を教えたり、採点をしたりする必要があります。

タブレット教材はアプリが自動でヒントを出したり、採点したりするため、子ども1人で勉強を進められます。

タブレットの使い方を覚える必要はありますが、保護者が常に見守り続ける必要がない点は、大きなメリットといえるでしょう。

 

 

タブレット学習のデメリット1:手を動かさない

タブレット学習では、音や映像を使って学習を進めることが一般的です。文字を書く場合も、鉛筆ではなくタブレット専用のペンを使用します。

手を動かさないので文字の書き方が覚えられない、鉛筆で文字を書く感覚が身につかないなどといった悪影響が出る恐れもあります。

 

タブレット学習だけで済ませるのではなく、紙のノートや教材も併用するのがおすすめです。

 

 

タブレット学習のデメリット2:勉強に関係ないことができてしまう

タブレットやスマートフォンに入っている他のアプリを操作できてしまう点もデメリットです。「勉強していると思ったらゲームアプリで遊んでいた」「知らないうちに有料コンテンツを購入していた」ということもありえます。

叩くように操作したり、落としたりしてタブレット端末が壊れてしまうこともあるでしょう。

 

アプリのアクセスに制限をかける、タブレット学習専用の端末を用意するなどの対策を行うことをおすすめします。

また、保護者が定期的に声掛けを行うことも大切です。

 

 

タブレット学習のデメリット3:視力の低下につながる

タブレット学習を長時間続けたことが原因で、視力が下がったり、姿勢が悪くなったりする可能性もあります。

目を酷使したり、長時間同じ姿勢を取り続けたりしないように、定期的に休憩をはさむことが大切です。

 

 

ルールを作ることが大切

タブレット学習は、紙の教材とは異なるさまざまなメリットがある反面、勉強以外のことに夢中になったり、視力低下につながったりする恐れもあります。

事前に、家庭内でルールを決めておくことが大切です。この時、なぜそうする必要があるのかも子どもに伝えておくと良いでしょう。

ルールの例としては、以下のようなものが考えられます。

 

・タブレット学習は1日1時間まで

・タブレットを使う場所はリビングだけ

・電気をつけて明るい場所で操作する

・教材以外のアプリは使わない など

 

幼児期からタブレット学習を行うのは、子どもだけでなく、保護者の方にも大きなメリットがあります。ルールを決めて、積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。