受験対策に役立つ実力テスト

中学校の長期休暇明けには「実力テスト」が行われる場合があります。基本的には、内申点や通知表に直接影響するものではないため、軽視している方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、実力テストは志望校を決めたり、受験勉強を効率的に進めたりするうえで重要な役割を持ちます。高校受験を視野に入れている方は、実力テストの対策や復習をしっかりと行うことが大切です。

 

実力テストとは?

実力テストとは、名前のとおり、生徒の現在の実力を確認するためのテストのことです。国語・数学・英語・理科・社会の5教科で主に行われます。

応用問題が出題されるケースが多く、入試本番に近い方法で行われる点が特徴です。

 

内申点に関わらないことが多く、全国模試と異なり合格判定も出ませんが、自分の現状の実力を知るうえで役立ちます。

 

 

定期テストとは何が違う?

学校で実施される定期テストと実力テストの大きな違いは、出題範囲です。定期テストは、前回のテストから今までに学習した範囲を中心に出題されます。

 

一方で、理解度を測ることが目的の実力テストは、今まで習ったことの全てが出題範囲となります。学年が上がるほど、出題範囲も広くなるということです。勉強するべき範囲が広いうえに、受験を想定した応用問題も出題されることから、平均点は定期テストよりも低くなる傾向にあります。

 

また、定期テストは学校の先生が作成しますが、実力テストは外部業者に作成を委託しているケースも多く見られる点も違いです。

 

 

実力テストの対策方法1:基礎の部分を固める

実力テストでは、基本的な問題だけでなく、応用問題も多く出題されます。とはいえ、基礎ができていなければ応用問題を解くことはできません。確実に点数を取れる基本問題を落としてしまう可能性もあります。

 

実力テストで点数を取るためには、基礎の部分を固めることが大切です。教科書を読み返したり、基本問題を解いたりして基礎を固めれば、自ずと得点を稼ぎやすくなります。

 

 

実力テストの対策方法2:過去問を解いてみる

傾向を把握できるため、過去問に取り組んでみるのも有効です。実力テストは高校の入試問題を参考に作られているので、実力テストの過去問が見当たらない時は、志望校の過去問に取り組んでみるのも良いでしょう。

 

テスト本番と同様に、試験時間を決めて取り組むのがポイントです。過去問で間違えたり、わからなかったりした部分は、基礎に戻って勉強し直すようにすると、効率的に実力テストの対策を行えます。

 

ただし、基礎部分が明らかに定着していない人は、基礎を固めてから過去問に取り組むことをおすすめします。

 

 

実力テストの対策方法3:定期テストの復習を行う

学校の定期テストの復習も、効果的な実力テスト対策です。学校の定期テストは、基本的で重要な部分が出題されています。

 

復習にもなるため、一度解き直してみると良いでしょう。テストの時は正解できたのに、解き直してみると答えられない問題もあるはずです。解き直した時にわからなかった部分や、間違えてしまった部分を重点的に勉強すれば、今まで勉強した範囲を効率的に復習できます。

 

 

できなかった部分を復習することが大切

実力テストは、自分の現状の実力を把握するための試験です。テストの結果を見て満足するのではなく、実力テストの結果を踏まえて勉強することが、志望校合格のためには欠かせません。

 

実力テストが戻ってきたら、間違えた問題と、間違えた理由を確認しましょう。

例えば、時間が足りずに解けなかった、計算ミスで失点したという場合は、どうすればケアレスミスを減らせるのか検討する必要があります。

知識が足りずに解けなかった部分は、そこを重点的に勉強し直しましょう。

 

実力テストは、定期テストよりも出題範囲が広いです。難しい応用問題も出題されるので、できない部分があることは当然といえます。

結果に一喜一憂するのではなく、自分が苦手な部分を発見して、勉強に活用することを心がけましょう。