一生の仕事を見つけよう! 目指すならやっぱり「国家資格」
プロの証、国家資格学生のみなさんは、学校を出た後社会に出て働くことになりますが、就きたい仕事によっては「国家資格」というものが必要になってきます。これは、国や国の委託を受けた機関が実施する試験に合格した人を国が認定するものです。国家資格を持っているということは、それだけの知識や技術を持っているということの証明になるので、専門職への道が開けたり、就職・転職の際に有利になったりします。 国家資格をタイプ別に紹介国家資格にもいろいろありますが、ここではその中でも難易度が高く、将来の目標となるものを紹介します。 1.文系資格(法律系・会計系・コンサルタント系・不動産系など)最難関は何といっても弁護士・裁判官・検察官になるための司法試験。大企業向けの会計業務を扱える公認会計士や、不動産の価格を評価する不動産鑑定士もこれと並ぶ超難関資格です。その他、税理士・弁理士・司法書士・行政書士・社会保険労務士・中小企業診断士・宅地建物取引主任者(宅建)などがあります。独立開業が可能で、また企業内でも必要とされることが多い資格です。 2.IT系IT系の登竜門的資格であるITパスポート試験から始まり、基本情報技術者、応用情報技術者などの上級資格や、個人情報の運用などに関する、情報セキュリティスペシャリストといった資格が用意されています。 3.医療系医療系資格は専門の養成学校を出ないとなれないのが特徴です。医師・歯科医師・獣医師・薬剤師になるにはそれぞれ大学の医学部・歯学部・獣医学部・薬学部で6年間勉強しなければなりません。一方、医師・歯科医師とともに働く看護師・歯科衛生士・理学療法士・作業療法士・診療放射線技師・臨床検査技師などは専門学校・大学のどちらを卒業しても国家試験受験資格が得られます。需要が高い医療系資格は人気が高く、医療系学部は全国で増加傾向にあります。 4.福祉系老人ホームや福祉施設などで働く社会福祉士は、高齢化の進行に伴い人気が高まっています。他に介護福祉士・精神保健福祉士といった資格もあります。 5.食品・栄養系栄養士、さらにその上級資格である管理栄養士は目指す人が多い資格です。 6.国家公務員各種の国家公務員も国家資格です。従来の国家Ⅰ種~Ⅲ種試験は2012年度から総合職(院卒・大卒程度)・一般職(大卒程度・高卒程度)に改められました。 7.教員系高等学校・中学校・小学校・幼稚園の教員免許は、学生のみなさんも必ず身近に資格者を見てきているため認知度が高く、人気もあります。また幼稚園教諭・保育士の資格が取れる学部を設置する大学が近年増加しています。 8.その他身近な存在である美容師・理容師や、「お天気キャスター」になれる気象予報士など、他にも数多くの国家資格があります。 国家資格を取るには努力が必要!まだまだ国家資格はたくさんあり、とても紹介しきれないのですが、共通して言えることは長期間勉強しないと取得できないということです。特に専門のコースを卒業しないと受験資格が得られない医療系資格や、試験自体の難易度が高い法律系・会計系資格などは、国家試験合格までに何年もかけなければならず、ハードルは相当に高いといえます。しかし、それを乗り越えて合格したあかつきには資格を使って専門的な仕事ができるようになりますし、国家資格は基本的に一生有効という点も魅力です。「これは」と思った資格があれば、ぜひ深く調べてみてください!