222(コラム)

あなたの英語力、世界で通用しますか? 世界標準の英語力テスト『TOEIC』

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TOEICってなんだろう?高校生までのみなさんに「英語の資格といえば?」と尋ねると『英検』を思い浮かべる人が多いと思います。しかし、現在の日本では、大学生以上になると『TOEICテスト』のほうが重要視されるようになっています。多くの大学では学生に対しTOEICの受験を義務付けており、また企業でも採用や昇進にTOEICのスコアを活用することが一般的になっていますので、大学生や社会人にはなじみが深い存在です。しかし、高校生以下の世代には「名前だけは知っているけど受けたことはない」という人も多いと思います。今回はこのTOEICについて詳しく見ていくことにしましょう。世界標準の英語力テストTOEICは『Test Of English for International Communication』の略で、その名の通り英語によるコミュニケーション能力を測ることを目的としたテストです。世界約150か国で実施され、まさに世界標準の英語力テストと言える存在になっています。英検と異なり、合格・不合格は存在せず、10~990のスコアで成績評価が行われます。しかも、このスコアは素点ではなく、特殊な処理を経て算出されており、英語力が同じであれば、どの回のテストを受験しても同じスコアとなるようになっています。このため、英語力の向上はそのままTOEICスコアの上昇につながり、そしてスコアの上昇は受験者に英語力向上を実感させてくれると同時に、英語学習を続けるモチベーションをかきたててくれます。試験方式~時間と集中力との戦い~試験方式はリスニング(パート1~4)45分100問、リーディング(パート5~7)75分100問となっています。リスニングはナチュラルスピード。高校生レベルの英検やセンター試験のリスニングより速い上、一度しか読まれません。しかも、アメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダ・ニュージーランドの各国の発音を織り交ぜて出題されるため、かなりの「耳慣れ」を要求されます。一方リーディングは短文穴埋め・長文穴埋め・読解で構成されていますが、こちらは非常に「時間が足りない」のが特徴です。75分で100問に解答するという問題数の多さもありますが、それ以上にハードなのが最後のパート7に待ち受ける10本以上の長文。2つの長文を読み比べて答える問題も用意されていますので、長文読解にかなり習熟していないと、最後までたどり着くことすら難しい試験です。そしてこのTOEIC、2時間ぶっ通しで問題を解き続けなければならないため、集中力も求められます。実際受けてみると分かりますが、終わった後は本当にぐったりといった感じになりますね。TOEICへのステップアップを!そして紹介しなければならないもう一つの大きな特徴は、TOEICで出題されるのはビジネス英語中心であることです。いわゆる「受験英語」ではあまり見かけないような、社内での同僚との会話、取引先との商談のやり取り、顧客への対応などが題材となるため、高校生にとっては少々ハードルが高い試験です。しかし、英語は大学受験のためだけに必要になるものではありません。「使える英語」を身につけるためには、こうした実社会で使われる英語表現を覚えていく必要があり、そういう面では高校生も早いうちからTOEICへチャレンジするべきだと思います。最初はかなり難しく感じると思うかもしれませんが、文法的には高校レベルで十分通用しますし、TOEICで出てくる単語や表現は大学入試でも活用できます。そして何より、高いレベルの英語にチャレンジする前向きな姿勢は、きっとあなたの英語力を引き上げる助けになってくれるはずです。

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