222(コラム)

明日から使える、小論文テクニック【2】要約

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『課題文型小論文』の必須テクニック『要約』小論文の問題の中でも非常に多いタイプに、『課題文型小論文』というものがあります。文字通り、課題文を読ませた後に小論文を書かせるものですが、このタイプでは課題文の読み取りができるかがポイントになります。なぜなら、課題文の内容を踏まえなければ問題に合う小論文は書けないからです。たとえ優れた主張ができていても、課題文の内容からかけ離れた内容になっていれば、高い評価はされません。そこで、課題文を素早くまとめ、そこから自分の主張につなげていくために必要なのが『要約』です。  小論文における要約の位置づけ課題文型小論文では、要約は第1段落で行います。「筆者は、……と述べている。」あるいは「筆者によれば、……。」などの形をとることが多いですが、重要なのは筆者の主張をまとめることです。まずは、課題文で筆者が言いたいことは何なのかをつかみましょう。そして要約し、その後に今度は自分が筆者の主張に対してどう考えるか、たとえば賛成なのか反対なのか、などを述べていきます。つまり、要約は自分の主張を展開していく上でのステップとなるのです。  まずは各段落の要点をおさえようさて、要約する際にはどのようなことを意識していけばよいのでしょうか。要約の仕方にもいろいろありますが、まずは段落ごとに要約していくことを心がけましょう。各段落の要点に線を引いていくのがおすすめです。このとき、引きすぎないように気をつけなければなりません。理想は『1段落に1箇所線を引く』ことです。そして、段落ごとの要点が抽出できたら、今度は線を引いた箇所の中から文章全体の要旨、すなわち筆者が課題文で一番言いたいことを拾い出し、まとめていきます。修飾語などは省き、要約ができるだけ一文もしくは数文に収まるように整理していきましょう。たとえ短くなっても、筆者の主張が拾えていればかまいません。むしろ長すぎて字数を無駄に消費してしまうほうがマイナス材料となります。  要約のスキルは、評論文読解にも役立つ!要約のスキルは、長い評論文・論説文の要旨を簡潔にとらえるためのものです。すなわち、要約は小論文だけのためのものではなく、要約ができることは現代文の読解においてもプラスになります。小論文を課さない大学において、国語の入試で要約の問題が出題されることもあります。小論文が必要な人はもちろん、そうでない人にとっても要約のスキルは役に立ちます。早いうちから、段落ごとの要点、そして文章全体の要旨をつかみ、短くまとめる練習をしていきましょう。

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