世界に誇れる日本の宝、いくつ知っていますか? ~日本の世界遺産~
入試頻出、日本の世界遺産中学入試・高校入試の社会の問題には、世界遺産をテーマとしたものがしばしば出題されます。そのほとんどが日本の世界遺産を扱ったもの。というわけで、入試で社会が必要という人に向けて、入試で問われやすいポイントを中心に、日本の世界遺産を紹介していきます。 日本の世界遺産:自然遺産(カッコ内は所在地・世界遺産への登録年)屋久島(鹿児島県・1993年)白神山地(青森県/秋田県・1993年)知床(北海道・2005年)小笠原諸島(東京都・2011年)屋久島は鹿児島県の南に浮かぶ島。九州最高峰の宮之浦岳がそびえ、縄文杉をはじめとする豊かな自然が残っています。白神山地は、屋久島とともに日本初の世界遺産となりました。青森県と秋田県の境にあり、ブナの原生林が分布しています。知床は北海道東部、オホーツク海に面した半島で、冬には流氷がやってきます。陸と海で食物連鎖が構成され、シマフクロウやヒグマ、エゾシカなどの生き物が生息しています。そして国内で最も新しい自然遺産である小笠原諸島は、本州から約1000km離れ、一度も大陸と陸続きになったことがないという島々。そのため独自の生態系が発達し、『東洋のガラパゴス』ともよばれています。なお、小笠原諸島が東京都だということにも注意が必要でしょう。 日本の世界遺産:文化遺産法隆寺地域の仏教建造物(奈良県・1993年)姫路城(兵庫県・1993年)古都京都の文化財(京都府/滋賀県・1994年)白川郷・五箇山の合掌造り集落(岐阜県/富山県・1995年)原爆ドーム(広島県・1996年)厳島神社(広島県・1996年)古都奈良の文化財(奈良県・1998年)日光の社寺(栃木県・1999年)琉球王国のグスク及び関連遺産群(沖縄県・2000年)紀伊山地の霊場と参詣道(和歌山県/奈良県/三重県・2004年)石見銀山遺跡とその文化的景観(島根県・2007年)平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺産群(岩手県・2011年)富士山-信仰の対象と芸術の源泉(静岡県/山梨県・2013年)文化遺産は数が多いので、全部の特徴を細かく説明することはできませんが、各登録地が何県にあるかは最低限押さえておきましょう。地図で位置を確かめておくのが有効です。そして、歴史上どの時代に関係があるのかも押さえたいところ。文化遺産は歴史的背景を持っているものが多く、歴史の問題とからめた出題も多いです。たとえば、法隆寺は飛鳥時代、古都京都の文化財や平泉、厳島神社は平安時代、姫路城は安土桃山時代、日光の社寺に含まれる日光東照宮は江戸時代にそれぞれ関連しています。また原爆ドームは、原子爆弾の被害を伝える『負の遺産』としてよく取り上げられます。また、世界遺産にも『旬』があります。つまり、新しいものや、話題性のあるものほど出題されやすいのです。2013年に登録が決定したばかりの富士山は、以前は『世界遺産でない』ことが狙われて出題されていましたが、今後は『世界遺産になった』ことで出題が増加することが見込まれます。 入試までには、全部覚えよう!以上のように、日本にある世界遺産は2013年現在で自然遺産4か所、文化遺産13か所です。数が多いので一度に覚えるのは大変ですが、入試頻出テーマなので入試までに全部覚えたいところです。そして、機会があればぜひ実際に訪れてみてください! 自分の目で見ることで、よりリアルに世界遺産を感じることができますよ。