222(コラム)

地名の由来を調べると、実は歴史の勉強になる? 地名と歴史の意外な接点

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地名と歴史には関係がある私たちは普段、住んでいる地域の地名を当たり前のように使っています。その時、地名の意味を考えるということはあまりありません。でも、地名には、私たちが学校で学ぶ日本の歴史と関連があるものが多いということを知っていますか? 地名の由来を知ることで、歴史の勉強になるということはよくあります。また、こうした『地名に表れる歴史』というのは、得てして入試問題の素材となるものです。特に難関校のよく練られた問題では、学校がある地域の歴史に着目した問題がよく出題されるので、地名と歴史の関係を知っておくことは入試問題を攻略する上でも重要と言えます。首都圏にある、歴史に関連した地名の例首都圏やその周辺で、歴史に関連した地名の例をいくつか挙げてみましょう。まず、東京駅の出入口名にもなっている『八重洲』。これ、実はオランダ人の名前からきているのです。江戸時代初期、日本に漂着した『リーフデ号』というオランダ船に乗っていたオランダ人、ヤン・ヨーステンは、ともに乗船していたイギリス人ウィリアム・アダムズとともに徳川家康の信用を得て活躍。彼が屋敷を与えられた地が現在の東京駅周辺でした。その名が『耶楊子(やようす)』、さらに『八重洲』となまっていったのが地名の由来です。次は『調布』です。現在は東京都調布市や、大田区田園調布に地名として残っています。この地名は、かつて一帯で租庸調の『調』として納める布を生産していたことに由来しています。両地とも近くを多摩川が流れていて、昔は織った布を多摩川にさらしていたそうです。また、埼玉県の『高麗川』や東京都の『狛江』など『こま』と読む地名には共通の由来があると言われています。『こま』とは朝鮮のこと。古代、朝鮮からは多くの渡来人が日本に移り住みました。特に百済・高句麗が滅んだ7世紀ごろは、戦乱を避けて多くの渡来人が日本にやって来ていました。彼らは関東地方各地に集団で住んだため、渡来人が多い地域には『こま』にちなんだ地名がつけられたようです。それが現代にまで残っているというわけです。 地域の歴史を地名から調べてみようこの他にも、歴史にちなんだ地名は数多くみられます。自分の住む地域や受験校周辺の地名を調べることで、そこが昔どんな地域だったか知ることができる場合も多くあります。こうした地域の歴史をひもといていく作業からは、教科書やテキストで学ぶのとはまた違った歴史のおもしろさを感じることができます。そして、地域の歴史に強くなれば、歴史をより身近に感じられるようになり、理解も増します。ぜひ、気になる地名があれば由来を調べてみてください!

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