長男・長女の進学先が、弟・妹に影響するってホント?
弟・妹は、兄・姉の姿を見て育つ「子は親の姿を見て育つ」といいますが、同じように弟・妹は兄・姉の姿を見て育ちます。兄・姉は、下の弟・妹にとって、単に肉親であるだけでなく、身近な人生の先輩でもあるのです。学びの面でもこれは同じで、兄・姉は様々な面で弟・妹のよき手本となります。?兄・姉は最も身近な家庭教師兄・姉が弟・妹の勉強の面倒を見てあげる、という場合はしばしばみられます。弟・妹にとって、兄・姉はいつでも頼れる最も身近な家庭教師でもあります。親に比べて年も近く、また勉強についても現在進行形で行っている、あるいはごく近い時期まで勉強していたという点で、学習面での兄・姉のサポートは弟・妹にとって非常に心強いものです。 兄・姉の進学先が、弟・妹に与える影響こうした観点をさらに推し進めてみると、兄・姉の進学先は弟・妹に大きな影響を与えるということがいえます。ある公立中高一貫校の入学説明会で紹介された話です。新入生に対し、『本校を受験するよう勧めた人は?』というアンケートを行ったところ、家族、特に兄・姉という回答が多かったそうです。中でも、実際に通っていた兄・姉が、弟・妹にもぜひとも通ってほしいと勧めたケースが目立ったとのことでした。兄・姉が努力して志望校に進学し、その結果として充実した学校生活を送っている場合、弟・妹にも同じ学校を勧めたいと思うのは自然なことでしょう。そして、弟・妹のほうも、兄・姉が楽しくいきいきと学校生活を送るのを見て自然とあこがれを抱き、「自分も同じ学校に行きたい」という気持ちで勉強にもより一生懸命取り組むようになることが期待できます。つまり、兄・姉の進学がうまくいくことは、弟・妹にとっても大きなプラスになるのです。また、兄弟姉妹が同じ学校に進学する場合、兄・姉を知る学校の先生が弟・妹に対して目をかけてくれることもよくあります。親にとっては、同じ先生が兄弟姉妹をともに担当してもらえるので心強いですし、弟・妹にとっても自分の力になってくれる先生がいるのはありがたいことです。 長男・長女の進学先は特に重要!子どもが複数いる場合、下の子どもにとって兄・姉、特に長男・長女の進学先は非常に重要です。長男・長女の受験を成功させ、希望の学校に進学して充実した学校生活を送ってもらうことが、弟・妹の勉強に好影響をもたらすのです。「弟・妹もいるんだから、学費の安い公立・国立に行ってね」と、経済面から親が長男・長女に言い聞かせることはよくありますが、その場合でもできるだけ子どもの希望・適性に合った学校への進学を促すことが重要です。長男・長女が志望校合格を実現し、弟・妹のよき手本となれるような充実した学校生活を送れるよう、親はしっかり応援したいものです。