222(コラム)

大学全入時代の大学選び よく考えて選ばないと思わぬリスクも?

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大学全入時代、約4割の私立大が定員割れ近年は『大学全入時代』、つまり大学の定員数が大学志望者の総数を上回り、『大学を選ばなければ』誰もが大学へ行ける状態になったといわれています。特に影響が深刻なのが私立大です。2013年度の『私立大学・短期大学等入学志願動向』によれば、2012年度からは上昇したものの、私立大の40.3%(232校)が定員割れという状況になっています。すでに日本は人口減少社会に突入しており、今後子どもの数はどんどん減少していくので、この状況は今後さらに悪化していくものと予想されます。 定員割れの私立大に待ち受ける『募集停止』のリスク定員割れの私立大は、当然ながら学生からの授業料収入が不足します。この状況が続くと、大学の建設費・維持費や教職員の人件費などが払えなくなるので、大学の存続自体が危うくなります。実際、2014年に入って神戸夙川学院大学と福岡国際大学が相次いで2015年度からの学生募集を停止すると発表しました。もちろん、両大学ともすでに入学した学生については卒業まで責任を持つとしていますが、進学した大学が『つぶれる』となれば、通っている学生は卒業まで不安に襲われることになります。卒業はできるとしても、就職の面で不利にならないかは分かりませんし、人が少ないガラガラのキャンパスで過ごすのは決して気持ちのいいことではありません。 人気のない大学には、何か理由があると思おう先ほども述べた通り、定員割れをしている大学は私立大全体の4割にも上ります。かなりの割合で定員割れが起きているわけですが、『受験すれば入れる』はずなのに定員割れをしている大学には、何かしら定員割れになる理由があります。上記のような『大学がつぶれる』リスクはもちろん、「学部・学科で学ぶ内容が就職に直結せず、就職率が悪い」「学費が高い」「そもそも優秀な学生が集まらず、講義のレベルが上がらない」などの問題が考えられます。 基礎学力を身につけ、『行きたい大学』を目指そう!大学選びは、一生を左右する重大なイベントです。『行ける大学』に何となく入って後悔するより、『行きたい大学』を見つけ、努力して合格をつかむほうが、確実に人生にとってプラスになります。そこで、高校生は早いうちから大学の情報を集め、『行きたい大学』を探しておくべきです。そしてもちろん、大学入試を突破するための学力も身につけておきたいものです。中でも特に重要なのは、高1・高2で身に付けるべき基礎学力です。一見難しそうに見える大学入試の問題も、実は基礎事項の積み重ねでつくられています。『行きたい大学』に進学できるよう、早いうちからコツコツ勉強して基礎学力を養っておきましょう!

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