222(コラム)

中学受験 偏差値と上手につきあうには?

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ついつい気になる、中学受験の偏差値子どもが中学受験を目指していると、ついつい親が気にしてしまうのが偏差値です。首都圏の中学受験では、受験できる中学校が非常に多数あり、それらが偏差値ランキングによって序列化されているので、合格を願う親にとって我が子の偏差値は気になるところです。また、「○○ちゃんは偏差値55もあるって!うちの子は50しかないのに……」など、まわりの受験生と比較してしまうこともよくあるのではないでしょうか。 偏差値は万能ではない!偏差値は、確かに子どもの実力を知る目安にはなります。しかし、偏差値が中学受験のすべてではありません。偏差値ばかりにとらわれすぎるのは危険です。なぜでしょうか? 模試によって偏差値は異なる偏差値は、模試受験者の平均を偏差値50として計算します。子どもの点数が平均点よりどれだけ上、もしくは下だったかによって偏差値が求められます。すると、模試受験者の実力によって平均点も変わるので、模試によって偏差値は異なることになります。違う模試を受験した子どもの偏差値と比較しても意味がないのです。 小学生の偏差値は変わりやすい!小学生は、心身ともにまだまだ発達途上です。そのため中学受験生は、ちょっとしたことで実力が発揮できたりできなかったりということがしばしば起こります。模試でも、場合によって出来不出来が激しく、そのたびに偏差値が大きく変わることは珍しくありません。こうした偏差値の変動に一喜一憂して、親が子どもにプレッシャーをかけるケースがよくみられます。我が子の偏差値が下がって、まわりのライバルの偏差値が上がったという場合はなおさらです。しかし、偏差値は変動するのが普通なので、急に偏差値が良くなったり悪くなったりしてもあわてないことが重要です。 判定が悪くても合格する場合もある偏差値同様に親が気にするのが、志望校の合格判定です。しかし、こちらもあくまで参考程度に考えておいたほうがよいでしょう。模試の問題と本番の入試で出題される問題は異なります。志望校の過去問演習で入試傾向をつかみ、出題傾向に合った対策を行っていれば、たとえ模試の判定が悪くても合格は十分可能です。最後まであきらめないようにしましょう。 偏差値と上手に付き合うためのポイントとは?偏差値を利用して子どもの実力を測る上では、上記のような問題点があります。こうした問題点をクリアし、偏差値と上手に付き合っていくためのポイントを挙げておきます。まず、同じ模試を受け続け、中長期的な偏差値の推移を見ていくようにしましょう。次に、まわりのライバルと比べるのではなく、あくまで子どもが過去に受験した模試のデータや志望校の合格ラインとの比較にとどめておきましょう。そして、判定が悪くてもあきらめず、志望校に合わせた対策をしっかり行うことが重要です。

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