大学受験前に身につけておきたい、語彙力を伸ばす習慣とは?
どの科目にも共通して必要な学力とは?大学受験には総合的な学力が要求されます。特に、国公立大を受験しようとすると、非常に多数の学科を同時に勉強していかなければなりません。当然、同時に2つ以上の科目を勉強することはできないので、7科目も8科目も受験科目があるという場合、勉強時間もそれだけ多く必要となるわけです。しかし、どの科目にも共通して必要な学力があることを知っていますか? この力がある人とない人では、勉強の効率や理解度に大きな差が出ます。 英語・数学・国語~最も苦手な大問に絞って集中特訓!それは『語彙力(ごいりょく)』、すなわち日本語の単語や言い回しをどれだけ知っているかです。高校生の学習内容が難しいといわれる理由のひとつに、用語の難しさが挙げられます。たとえば、高校数学の最初に出てくる『降べきの順』。中学から上がってきたばかりの高校1年生にとっては、「『べき』って何?」というところから始まるわけです。これに限らず、高校課程の勉強では、とにかく知らない語句が次から次へと出てくるものです。高校レベルの学習内容を理解していく上では、難しい語句をどれだけ理解し、消化し、自分のものとすることができているかが大きな分かれ目となります。しかし残念ながら、わからないことをわからないままにする高校生があまりにも多いように見受けられます。その原因は、知らない、わからないことが出てくるのが当たり前になりすぎて、わからない状態に慣れてしまっていることです。偏差値や成績が低い生徒ほどこの傾向は強いです。こうなると、何もトレーニングしていない素人がいきなりプロの格闘家と殴りあうようなもので、大学入試レベルの勉強をスタートしようと思っても語句の難解さに圧倒され、学習内容が頭に入らなくなってしまいます。言い換えれば、大学入試の学習を始めるには、語彙力の下地が必要なのです。 新聞で生きた語彙を学ぶでは、高校レベルの学習内容でも通用する語彙力を育てるためには、何をすればいいのでしょうか。ひとつは、文章にふれる経験を日頃から積むことです。できるだけ日頃から文章に親しむ習慣をつけることで、難しい語句に出会い、意味を理解する機会を増やすことができます。読書ももちろん重要ですが、大学入試においては新聞を読む習慣も重要です。新聞記事は入試問題の素材になりやすい上、大人が使う語彙を学べる生きた教材でもあります。毎日新聞を読む習慣がつくと、あなたの語彙力はきっと大きく伸びるはずです。 わからないことを、そのままにしないもう一つは、わからない語句が出てきたときにそのままにせず、意味を調べて理解する習慣をつけることです。一見当たり前に思えることですが、みなさんは日頃実践できているでしょうか。新しいことを学ぶ上で、わからないことが出てくるのは当然ですが、そこで理解して自分のものにしたかどうかが後に大きな学力の差となって表れてきます。今一度、日々の学習習慣を振り返ってみてください。