222(コラム)

中高生への、ボランティア活動のすすめ

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ボランティア活動の広まり近年、阪神・淡路大震災や東日本大震災などの災害を経験した日本では、ボランティア活動が広まりつつあります。少し古いですが、総務省の平成23年社会生活基本調査によると、10~14歳の26.6%、15~19歳の21.9%の人が何らかのボランティアをしたことがあると回答しています。ボランティアというと縁遠いものに感じる人もいるかもしれませんが、案外多くの人がボランティア活動に参加していることがわかります。ボランティア活動には、国際交流、災害復旧の手伝いといったものから、地域の清掃、伝統芸能など文化の継承、地域の祭りの手伝い、高齢者や子どものケアといったものまで様々な種類があります。自分の適性や意欲に合わせて、取り組みたいボランティアを選ぶことができるのです。 進学・就職の際に評価されるボランティア活動ボランティア活動は、進学・就職の際に評価されます。積極的にボランティア活動を行う姿勢は、自ら進んで地域や社会に貢献し、世の中のために自分を役立てようという意識があることの証明になるからです。特に、医療・福祉系の学校ではボランティア活動を積極的に推進していることが多いです。医療・福祉などの仕事は、人の役に立つ仕事です。一般のビジネスとは違い、患者や入所者などに奉仕する姿勢が求められます。奉仕といえばボランティア。ということで、学校を挙げてボランティアに参加するところも多くみられます。あるいは、多くの学生が自主的にボランティアサークルに加入し、地域の奉仕活動やイベントなどに積極的に参加する学校もあります。 機会があれば、まずは一度参加してみることからというわけで、ボランティア活動への参加歴は学生を選考する試験官もチェックしたい項目です。ボランティア活動ができる機会があれば、参加しておくに越したことはありません。しかし、参加したことがない人にとっては、ボランティア活動を始めるのはそう簡単なことではないのも事実です。給料は出ないし、部活や勉強で忙しい現代の中高生は、なかなか貴重な空き時間を割いてまでボランティア活動に取り組むことが難しいものです。そんな時間があったら、バイトや勉強、あるいは遊びに行くほうがいいという人も、きっといることでしょう。でも、ボランティア活動には、お金には代えられない価値があります。先ほども述べたように、進学・就職の際に評価が上がるということももちろんありますが、それだけではありません。学校ではなかなかできない、実社会の体験ができるので、職業観が育ち、社会のために働くとはどういうことなのかを学ぶことができます。そして何より、人の役に立って感謝されることの喜びを感じるというかけがえのない経験ができます。この喜びは、体験しないと味わえません。まずは機会を見つけて一度参加してみましょう。ボランティアの喜びを肌で感じることができれば、あなたも社会の役に立つ人間になれるはずです!

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