計算問題で安定した得点を稼ぎたい人に! 高校受験、計算問題の復習ポイントとは
計算力は得点力に直結する!
受験対策に入る中3生は、当然ながら入試での得点力を上げていく必要があります。志望校合格のためには、基本的な問題でミスせず得点を稼げる力が求められるのです。
しかし、受験生は中3までに学んだ内容を全て復習しなければならないので、なかなか単純ミスの克服にまで手が回らない人も多くみられます。
特に、数学は単純ミスが出やすく、またひとつのミスで点数が大きく変わる科目でもあります。公立高校の入試でも、計算問題が解けるだけで100点満点中数十点は確保できます。ミスなく計算できるようになれば、それだけで得点力を上げることができるのです。まさに、計算力は得点力に直結するのです。
高校受験対策、計算問題の復習ポイントとは?
そこで、高校受験生に向けた、計算問題の復習ポイントを挙げてみます。
まず、計算分野に的をしぼった問題集などを用意しましょう。計算ドリル形式のものももちろん有効ですが、解答だけでなく解き方も示されているものを選びましょう。
用意できたら解いていくわけですが、このとき中1~中3の単元をまんべんなく解いていくことを心がけてください。中1の正負の数や文字式から、中3の因数分解や2次方程式まで、ひと通りの内容を解いてみましょう。そして、答え合わせをして、ミスしてしまった内容を確認していきます。+-のミス、公式の勘違い、計算ミスなど、いろいろなミスのパターンがあるはずです。あるいは、特定の単元が解けないという場合もあるかもしれません。
そこで次は、こうした計算ミスのパターン別に対策を立てていきます。マイナスのつけ忘れが多い人は、計算する前に+-を確認する習慣をつけましょう。公式を忘れていた人は、忘れていた公式を書き出し、その単元の計算問題をたくさんやり込んで定着させましょう。時には、1・2年の教科書や問題集を引っ張り出し、ミスが多い単元の問題を解き直してみるのも有効です。
三平方の定理も忘れずにマスターしよう!
また、学校では入試直前期に学ぶ三平方の定理も、おろそかにできない単元です。直角三角形の3辺のうち斜辺の長さをcとすると『a²+b²=c²』 という関係が成り立つ、というのが三平方の定理ですが、入試では特定の比が成り立つ直角三角形がよく出題されます。すなわち『1:1:√2 』『1:√3 :2』『3:4:5』などです。特に、『1:1:√2 』は45°・45°90°の直角二等辺三角形、『1:√3 :2』は30°・60°・90°の直角三角形において成り立つ、特によくみられる形です。
三平方の定理は、単独の計算問題としても出題されますが、関数や図形の応用問題の中に組み込まれていることが非常に多い単元です。線分や辺の長さを求めるときにしばしば使われるので、入試前に必ずマスターしておきましょう。