知っているようで知らない? 再確認したい、推薦・AO入試のメリット
一般入試だけが大学受験じゃない!
大学受験といえば、長期間の受験勉強を経て試験に合格する、というイメージを抱く人が多いと思います。たしかに、大学入試の主流は学力試験による一般入試なので、このイメージはあながち間違っていないのですが、大学への入口は一般入試だけではありません。
大学入試の方式には、一般入試のほかに推薦・AO入試もあります。一般入試に比べると受験者の少ない推薦・AO入試ですが、一般入試にはないメリットもたくさんあります。そこで今回は、推薦・AO入試のメリットについて確認していきましょう。
メリット1 合格が早く決まる
推薦・AO入試の大きな特徴として、時期が早いことがあげられます。一般入試は、1月のセンター試験、2月の私立大試験・国公立大二次試験といったように年明けに集中していますが、推薦・AO入試はほとんどが年内に行われます。センター試験を課す国公立大推薦・AO入試の場合はセンター試験後まで合格発表がずれこみますが、それ以外の方式では年内に結果がわかります。
第一志望校に推薦・AO入試で合格すれば、一般入試組より何カ月も早く受験生活を終えることができます。一般入試組が、近づく本番に向けて日夜受験勉強にいそしむ中、年越しをゆったりと迎えることができるわけです。もちろん、大学生活へ向けた準備も早く始められるので、専門科目の勉強や、TOEICやTOEFLなど大学レベルの英語の勉強に早めにシフトすることも可能になります。
メリット2 高校時代の実績が評価される
一部の私立大入試を除き、一般入試では通知表を点数化することはなく、入試での得点力のみが合否を左右します。一方、推薦・AO入試では調査書や高校時代の活動歴が重要な要素となります。通知表の評価が高い生徒や、部活動・検定試験などの実績を持つ生徒、長期の留学経験がある生徒などは高評価されやすくなります。つまり、高校時代にがんばってきた生徒にメリットがある入試制度というわけです。
メリット3 学力の差を逆転できる
推薦・AO入試では、学力だけでなく、受験生の人物面も幅広く考慮して合否が決定されます。そのため、学力では多少劣る受験生でも、高校時代の実績や学ぶ意欲などが評価されれば合格できるチャンスが十分あるのです。「模試で志望校の合格判定がE判定ばかり、でもどうしても志望校に入学したい!」という人は、推薦・AO入試に賭けてみるのもひとつの手です。
早いうちから推薦・AO入試について知っておこう
推薦・AO入試のメリットはまだまだあります。志望校が推薦・AO入試を実施しているのなら、まずは利用できるかどうか可能性を探ってみることをおすすめします。そのためには、まず推薦・AO入試について知ることが必要です。志望校のホームページなどをよく見て、推薦・AO入試についての情報を集めてみましょう。