推薦・AO入試 最後の難関、面接を突破するための対策とは!?
推薦・AO入試の面接、試験官による「揺さぶり」とは?
大学や専門学校の推薦・AO入試では、書類審査や小論文試験などのあと、面接が行われることがほとんどです。
推薦・AO入試は受験生の人物面に着目した入試形式です。学校側は、学力試験では測れない受験生の意欲や目的意識、人間性などをみて合格者を選びます。そのため、学校側は様々な項目により受験生の人物面を把握しようとします。
しかし、面接が行われることは受験生も当然承知しているので、予想される質問に対しては対策を講じています。つまり、大半の受験生が「聞かれたことには答えられる」状態で本番の面接に臨むことになります。
そこで学校側は、面接試験の中で受験生に対して「揺さぶり」をかけてきます。すなわち、受験生が本当に自分で深く考えて答えているのか、ただ単にあらかじめ暗記した答えを暗唱しているだけなのかを確かめ、より深い次元で受験生の人間性を見ようとするのです。
その方法のうち、主なものは2つあります。
1.ツッコミ
受験生が答えたことや、志望理由書で書いていたことに対して、面接官がどんどんツッコミを入れて掘り下げていく手法です。「なぜそう思うのですか?」「それは具体的にどうやって実現しようと考えていますか?」「志望理由書では○○とありますが、もっと詳しく説明してください」など、より深く、詳しく受験生から答えを引き出そうとします。
ただ答えを暗記してきただけの受験生にとって、こうした質問は予想外です。その場で答えようとしても、うまく言葉にならなかったり、とっさの思いつきしか口にできなかったりします。前に答えたことと矛盾する内容を答えようものなら、面接官は「それは先ほどおっしゃったことと矛盾していませんか?」とさらに厳しく追及してくることでしょう。こうなると受験生はペースを乱されてしまい、面接官にいい印象を与えることができないのは言うまでもありませんね。
2.予想外の質問
「あなたを元素に例えると、何だと思いますか?」「ブータンはGDPが低いにもかかわらず国民の幸福度が高い国家として知られています。あなたは、このことについてどう考えますか?」など、試験官はときに受験生を驚かせる意外な質問をしてきます。これも、答えを暗記してきただけの受験生にはまず対応できません。その場で考えて答えなければなりませんし、答えるためには基礎知識も必要です。受験生の「器」が問われる質問だといえます。
面接練習でツッコミを受け、「打たれ強さ」を身につけよう!
こうした質問に対応する力を身につけるには、当然ながら練習が必要です。しかし、ここで重要なのは、本番以上にハードな面接練習を受けることです。
通り一遍の受け答えを確認するだけの面接練習では、緊張を強いられる本番で十分な力を出せるようにはなかなかなりません。面接練習を担当する先生にお願いして、「それはどうして?」「もっと具体的に!」と容赦なくツッコミを入れてもらいましょう。また、時には不意をつく予想外な質問をしてもらうことも必要です。練習で厳しくツッコまれ、返すという練習を積んでおいたほうが、本番の面接で逆に落ち着いて答えられるようになります。面接が必要な受験生は、ぜひ普段の練習で「打たれ強さ」を身につけておきましょう。