222(コラム)

面接や小論文だけじゃない! AO入試の様々な選抜方法を知ろう

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似て非なるAO入試と推薦入試

大学・短大・専門学校の推薦入試とAO入試は、しばしばひとくくりにして扱われます。しかし、実際にはこの2つはかなり違う形式の入試です。AO入試には、推薦入試にはない様々な特徴があり、それを理解した上で入念な準備を行うことで合格の可能性を高めることができます。また、ひとくちにAO入試といってもその内容は学校によって様々です。そこで今回は、通常の推薦入試と比較しつつ、AO入試の特徴についてみていくことにしましょう。

 

タイプ別にみるAO入試の特徴

通常の推薦入試では、高校での評定平均、志望理由書や高校からの調査書に加え、小論文、面接、あるいは学科試験などを組み合わせた試験が行われます。

これに対し、AO入試はかなり様相が違ってきます。センター試験で一定以上の得点を義務づける一部の国公立大のような場合もありますが、基本的に学力試験を課さないことが多いのがAO入試の特徴です。学力試験がない代わりに、AO入試では学力以外の面、つまり人物面、やる気、あるいは独創性など様々な面から受験生の適性を見極めるために、多様な選抜方法が取られます。

ここでは、AO入試の様々な選抜方法の中から、いくつかのタイプをご紹介します。

 

1.オーソドックス型

評定平均・志望理由書・小論文・面接といった、通常の推薦入試でも使われる選考方法のみで選抜するAO入試です。実際のところ、通常の推薦入試との違いがわかりにくいのですが、成績の最低ラインをなくしたり推薦入試よりラインを下げたりして、成績よりも人物面や学ぶ意欲を重視する学校が多いようです。評定平均には自信がないという人でも、課外活動や意欲など他のアピールポイントで挽回を狙うことができます。

 

2.講義参加型

大学などで行う講義への参加を義務づけるタイプのAO入試です。講義終了後にレポートをまとめさせたり、受験生に課題を与えて実技や製作、あるいは実験などを行わせたりした上で、それらの状況を評価して選抜する場合が多いようです。大学などで行われる授業を実際に体験させることで、学校側は受験生の学ぶ意欲や適性を確認することができます。また、受験生にとっても、入学後の学びをイメージしやすくなる上、講義が夏休みに行われることが多いため、合格をかなり早めに確定できるというメリットもあります。早いところでは夏休み明けに合格が決まるケースもあります。

 

3.プレゼンテーション型

受験生が教官の前でプレゼンテーションやディスカッションなどを行い、その内容をもとに選抜を行います。国公立大や、AO入試の元祖である慶應義塾大など難関校に多いタイプの入試です。

このタイプは、特に入念な事前準備が求められます。志望学部・学科で学びたいことを明確にし、教官の前で論理的かつ明快に説明できるようにしておく必要があります。志望学部・学科での学習内容に関連した本を読むなどして知識を仕入れるのはもちろん、AO入試やプレゼンテーションに詳しい人に頼むなどして、自分の思いや主張が十分に伝わるようトレーニングすることも重要です。

 

志望校の入試方式をつかみ、事前準備を万全に!

他にも特徴のある入試が行われていますが、いずれにしても重要なのは志望校の入試方式をつかんだ上で準備を行うことです。そのためには、志望校の入試方式についての情報をできるだけ多く集め、事前に何をしておくべきか把握することが必要です。早く情報収集を始めれば始めるほど、準備にかけられる時間を多く確保できます。AO入試を考えている人は、ぜひ早めに情報収集をスタートしてください!

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