大学選びのコツ② 管理栄養士を目指す人の志望校選び、注目すべきポイント
人気資格、管理栄養士
管理栄養士は、病院などで専門知識を活かし、栄養指導をすることができる人気の国家資格です。医療や福祉の世界だけでなく、近年はダイエットや肉体改造などの分野でも管理栄養士による栄養指導が行われ、活躍の舞台は広がっています。
管理栄養士になるには
管理栄養士になるためには、管理栄養士養成施設となっている4年制大学もしくは専門学校を卒業して栄養士資格を取得し、さらに国家試験に合格しなければなりません。国家試験は大学もしくは専門学校を卒業した直後にあたる3月に実施されます。合格できないと、働きながら勉強して再チャレンジしなくてはならないので、できれば1度で合格したいところです。
そこで、管理栄養士を目指す上では学校選びが重要になります。大学に進学するのが一般的ですが、人気資格ということもあって、多くの大学で管理栄養士養成課程が設置されています。しかし、同じ国家試験を目指す人のための授業なので、どの大学でも似たようなカリキュラムが組まれ、違いが分かりにくいという問題があります。では、学校選びのポイントは何でしょうか。
学校選びの材料になる大学別データ
ここで注目したいのが、全国の大学・専門学校の管理栄養士課程の新卒者を大学別に集計したデータです。インターネット上で確認することができ、学校ごとの受験者数・合格者数・合格率を確認することができます。ここでは、旺文社教育情報センターがまとめたデータ(http://eic.obunsha.co.jp/resource/pdf/educational_info/2015/0513_k.pdf)をもとに、学校選びのポイントをみていきましょう。
合格率だけを見るのは危険?
まず、合格率をみてみると、大学によって大きな差があることがわかります。受験者全員が合格したことを表す合格率100%の大学が多数ある一方で、合格率が50%を切る大学もあります。やはり、管理栄養士を目指すなら合格率の高い大学を選びたいところです。
しかし、この合格率という数字は要注意です。合格率はある程度大学側がコントロールできてしまうからです。合格率100%となっている大学でも、管理栄養士を目指す学生がみな合格したというわけではありません。国家試験の合格率は大学にとって格好のアピール材料なので、どの大学も合格率を上げようとしています。そのため、合格の見込みがある学生だけを受験させている大学もあるようです。中には、管理栄養士養成課程で学んだ学生の半分以下しか国家試験を受験していないのに、結果として合格率が100%となっているケースもみられます。
データを読み解き、大学のレベルを知る
そこで、合格率だけでなく、受験者数、管理栄養士養成課程の定員あるいは卒業者数もチェックしてみましょう。定員や卒業者数は大学のホームページや受験情報サイトで調べることができます。
定員あるいは卒業者数と受験者数を比較することで、その大学のレベルを知ることができます。卒業者のほとんどが国家試験を受験し、そして合格している大学は、管理栄養士を目指す意欲の高い学生が集まり、そしてしっかりとした指導が行われているとみてよいでしょう。
管理栄養士を目指すにあたって重要な大学選び。ぜひ、大学別データを大学選びの参考にしてみてください。