推薦・AO入試準備「志望校調べ」「オープンキャンパス参加」以外に、高2までにやっておくべきこととは?
高2からの推薦・AO入試準備は、「志望校調べ」「オープンキャンパス参加」だけじゃない
推薦・AO入試を利用しての大学進学を本気で考えている人は、高3になる前から、志望校のことを調べるなど受験準備を始めるようです。このような人は、特別誰かに言われなくても自分で志望校について調べ、情報を集めていることが多いです。
インターネットが普及し、どの大学もホームページなどでの情報発信を積極的に行うようになったため、大学について調べること自体は難しくはなくなりました。大学のホームページを見れば、セールスポイント、アドミッションポリシー、入試の内容などをすぐに調べることができます。
また、志望校調べをする中で、オープンキャンパスの情報をキャッチし、実際に志望校に足を運ぶ人もいるでしょう。「百聞は一見に如かず」のことわざ通り、実際に見て初めてわかることもありますし、志望校の雰囲気を肌で感じることができるので「やる気アップ!」という効果も期待できます。
しかし、推薦・AO入試の準備には、志望校について調べる以外にも、高2までにやっておくべきことがあります。一体、それは何でしょうか?
志望校や希望分野に関連した本を読もう
比較的時間のある高2までにやっておきたいのは、志望校や希望の分野に関連する本をたくさん読むことです。
高3になると、日々受験勉強に追われ、本を読む時間がなかなかとれなくなります。推薦・AO入試一本に絞っている人はまだ時間があるかもしれませんが、多くの受験生は推薦・AO入試と一般入試の準備を並行して進めるので、時間のかかる読書については高2のうちにやっておきたいところです。
では、なぜ推薦・AO入試にこうした読書が必要なのでしょうか。
①学習意欲の証明になる
推薦・AO入試を受験する人は、まず志望校での学習意欲の高さが重視されます。この意欲は、志望理由書、小論文、あるいは面接などで証明していくことになりますが、それにはあらかじめ関連する本からネタ集めをしておくことが必要です。書名や内容などを具体的に盛り込むことで、「私は関心を持ってこの分野について調べています」という証明になります。そのため、ただ読むだけでなく、書名や重要だと思う記述を控え、暗記しておくのも重要といえます。
②基礎知識を得られる
推薦・AO入試では、志望学部・学科で学ぶ内容についてある程度の知識・考え方を問われることがあります。たとえば、医療系学部なら「安楽死」「インフォームドコンセント」「チーム医療」といったことが小論文や面接のテーマとしてよく挙がります。当然、事前に知識を仕入れ、自分なりの考え方を構成しておかなければ、いざ問われたときにきちんと答えることはできません。だから、関連する本をたくさん読み、基礎知識を得ておくことは非常に重要なことなのです。
③大学での学びがよりリアルに感じられる
大学の授業にももちろん教科書があります。しかし、高校までの教科書と異なり、その多くが市販されているので、書店で手に入れることができます。大学で使う教科書をあらかじめ読んでみることで、大学での学びがよりリアルに感じられ、学ぶ意欲が高まることも期待できます。
早いうちに志望校や学びたい分野についてリサーチし、関連した本を読み込んでおくことで、推薦・AO入試の準備を進めやすくなることは間違いありません。推薦・AO入試を本気で考えている人はぜひ高2までにやっておきましょう。