大学入試センター試験「地理」受験者におすすめの勉強法とは?
センター「地理」の特徴とは?
大学入試センター試験の「地理」といえば、「地理・歴史」の中でも「日本史」「世界史」とはかなり趣を異にする科目です。
「日本史」「世界史」は覚えるべき知識事項が多く、文系受験者向きの科目といえます。
それに対して、グラフ・表などの読み取り問題が大量に出され、思考力・判断力が問われるセンター試験の「地理」は理系受験者が多い科目となっています。
センター『地理』の勉強法を探る
そのため、センター「地理」の受験対策は、「日本史」「世界史」とは違ったものになります。いったい、どのように勉強していけばいいのでしょうか。
「日本史」「世界史」のように、教科書の隅々まで読み込んでいくのは、受験対策として決して効率のいい方法とはいえません。
そこで今回は、理系にとって選択しがちではあるけども、決してメイン科目ではない「地理」の点数を短期間で上げていくための方法をご紹介します。
図や表にして知識を整理!
それでは、具体的な学習法についてみていきましょう。
まずある程度、センター試験形式の問題を解き、答え合わせをします。その後、間違った問題について「なぜ間違ったのか」を検討していきます。
間違ったのが用語など知識に関わる問題であれば、教科書あるいは資料集に戻って確認しましょう。そして、再び覚える際にはできるだけ図や表にして整理する習慣を身に付けましょう。
センター試験では、ポドゾルとラトソル、三角江(エスチュアリー)と三角州のように似た名称・意味の用語を引っ掛けようとする設問が出題されやすいので、用語の意味を正確につかむ必要があるからです。
このとき、資料集では図や表を用いてまとめられている場合が多いので、見つけたら付箋を付けておくと復習の効率が上がります。
気候区分は繰り返し地図に書き込んでマスター!
次に、出題率が高い気候に関連した設問の場合です。こうした問題では、「ケッペンの気候区分」を理解・把握していることが大前提となります。
資料集もしくは地図帳で気候区分図を確認し、問題中にある地図に書き込むという作業を繰り返し行い、頭の中で気候区分図が描けるレベルを目指しましょう。
そのため、資料集や地図帳中の気候区分図に付箋を付けておき、すぐに開けるようにしておきたいものです。
また、雨温図やハイサーグラフの読み取りも必須事項です。各気候区分の雨温図やハイサーグラフの特徴を確認し、こちらも大まかな形を書けるようにしておきましょう。
グラフ・表の読み取りは、基本数値の把握から!
そしてやはり避けて通れない、グラフ・表の読み取りの問題についてです。ここでは日本をはじめ、アメリカ合衆国・中国・インド・西ヨーロッパ諸国などの面積・人口・貿易額など、問題を解く際の基本となる数値を把握しておくことをおすすめします。
一見手がかりがなさそうに見えるデータでも、基本数値を覚えておけば、それを元に解けることが多いものです。統計資料や地図帳でデータを確認し、よく見るものについては覚えてしまいましょう。
短期間でも点数アップ可能!
センター「地理」は、こうしたポイントを押さえつつ、繰り返しセンター試験形式の問題にあたって資料を読み解くトレーニングをすることで、短期間で点数アップを狙うことができる科目です。
暗記事項は他の地歴・公民科目に比べ多くないので、試験まで時間がない人にもチャンスはあります。あきらめずに取り組んでいきましょう!