「指定校推薦」を狙う上での注意点をまとめてみました
指定校推薦を狙う上での注意点とは?
大学入試の制度にもいろいろありますが、その中でも指定校推薦はかなり特殊な部類に入る入試制度です。うまく利用すれば、他の入試に比べ入試当日の試験内容も少なく、しかも早く合格が決まるという、受験生にとっては非常にありがたい入試となります。
一方で気をつけなければならないこともあります。そこで今回は、指定校推薦を狙う上での注意点をまとめてみましたので、参考にしてみてください。
評定平均値を上げるのが最も重要
指定校推薦を狙う上で最も重要なのは、高1〜高3の1学期までの各教科の評定平均値です。指定校推薦を狙うのであれば、評定平均値は5段階評価で最低でも4、上位校を狙うのなら5近くを目指しましょう。評定平均値が高い人ほど上位の学校に出願できるので、高い評定をもらえるよう普段から心がけておくことが肝心です。定期テストの点数を上げるのはもちろん、欠席・遅刻しないこと、提出物をきちんと出すことなど、成績に関係があることは全て気をつけましょう。
大学受験は高1から始まっている!
上でも述べましたが、指定校推薦では「高校3年間」の評定平均値がポイントになります。ということは、高1のうちからよい成績をキープし続ける必要があるのです。高1のうちから大学受験を本気で意識している人は少ないかもしれませんが、指定校推薦を狙う人にとっての大学受験は高1からすでに始まっているということを忘れないでください。
苦手教科でも評定4以上を目指す
評定平均値は、副教科も含めた全ての教科で計算されます。苦手教科は誰にでもあるものですが、評定平均値を5段階で4以上にしていくためには、苦手な教科でも4以上を取っておく必要があります。もちろん、得意教科は5をもらっておきたいところです。
ライバルは校内にいる!
指定校推薦をもらう上では、まず校内選考を通過する必要があります。校内選考を通過できれば、校長の推薦がもらえ、合格がほぼ確定します。つまり、指定校推薦のライバルは同じ高校の中にいるということになります。これも指定校推薦の大きな特徴です。もちろん、評定平均値が高いほど校内選考で有利になるのは言うまでもありません。
合格後も気が抜けない!
指定校推薦は、高3の秋には校内選考が行われ、その後大学での面接などを経て合格が決まります。校内推薦をもらえれば、よほどのことがない限りほぼ合格となります。
しかし晴れて推薦をもらい、合格が決まったとしても、気をゆるめてはいけません。その後行われる定期テストの点数があまりに悪かったり、素行が悪かったりすると推薦取り消しとなる可能性もあります。
また指定校推薦組は、一般入試組が受験勉強に心血を注ぐ秋から冬にかけての時期にあまり勉強しないため、大学入学時に学力面でのハンディキャップを背負うことになります。大学入学後に苦労しないよう、英語など大学でも必要になる教科はしっかり勉強しておきましょう。