センター試験の関門、数学ⅡB攻略のコツ!
センター試験の関門、数学ⅡB攻略のコツ!
日頃の勉強や模試での手ごたえから、数学ⅡBに対して強い苦手意識を持っている人は少なくないでしょう。この科目に関しては誰もが難しいと感じているらしく、例年の平均点はおよそ50点前後、さらには全国屈指の名門校である灘高校でも平均点は90点をきると言われています。
しかし、このように多くの受験生が苦手としている科目だからこそ、得意分野にできればライバルに大きな差をつけることもできるでしょう。
そのきっかけになるよう、ここでは数学ⅡBで少しでも得点をアップするためのポイントをお伝えします。
数学ⅡBが難しい理由
そもそも、数学ⅡBはどうして数学ⅠA に比べてはるかに難易度が高いと言われているのでしょうか。攻略のコツをお伝えする前に、その理由を説明しましょう。
まず、現時点での数学ⅡBの範囲は以下のようになっています。
・いろいろな式
・図形と方程式
・指数関数・対数関数
・三角関数
・微分、積分の考え
・確率分布と統計的な推測
・数列
・ベクトル
このように大まかな内容をあげるだけでも、広い範囲をあつかっていることが分かります。
しかも、それぞれの分野において応用的な理解が必要で、解法がややこしい。この教科が難解になっている根本的な要因は、そこにあると言えるでしょう。
まず、数学ⅡBのテストは問題を把握することが難しいということがあげられます。
たとえば微分・積分の問題では、性質上文字が小さくなってしまうことが多く、一読するだけでも大変です。またベクトルは問題の構造がほかの分野ともちがうため、すぐには理解することができないかもしれません。
問題を解くためには、正確に内容を把握することが必要不可欠です。そのために何度も問題を読み直し、理解するまで時間がかかってしまうのです。
計算が複雑だという点も、数学ⅡBが難しい理由の一つであると言えるでしょう。問題が進むにつれて解法も複雑になり、解くのに時間がかかってしまいます。こういった理由から、「センター試験の数学ⅡBは、一から自分で考えると60分で解くのはほとんど不可能」とさえ言われています。
どうすれば、数学ⅡBを攻略できる?
このように、数学ⅡBは非常に難しい教科です。この教科で少しでも高い得点を得るためには、どういった努力をすればいいのでしょうか。
難しい理由にもあげましたが、数学ⅡBで得点が取れない大きな理由は「解くのに時間がかかる」という点にあります。
そのため数学ⅡBで多くの問題を解くには、時間配分をしっかりと決めること、そして解法を瞬時に思いつき、素早く計算をすることが重要だと言えるでしょう。
数学ⅡBの範囲には、数多くの公式が存在しています。そのため、センター試験ではこれらの公式をもちいて結論を導き出すまでの課程が、問題として出される場合が少なくありません。
こうした問題を効率よく解けるようにするためには、最初の段階として何度も同じ問題に取り組み、その公式の意味や出題される意図を読み取れるようにすることが重要です。
練習をつみ、公式の意味や出題の意図が瞬時に理解できるようになったら、たくさんの問題に触れて公式を使いこなせるようにしましょう。一つの公式であっても、出題方法によってさまざまなバリエーションがあります。じっくりと公式に向き合い、確実に問題を解けるようにすることが重要です。
それでも、実際の試験では最後の問題まで解ききることは難しいかもしれません。そんな時のための、秘策もお伝えしておきましょう。
数学ⅡBの問題の特徴として、問題が後半にいくにつれて解法が複雑になっていくという傾向があります。そのため少しでも多くの問題を解くために、最後の問題はあえて無視するという手段もあるのです。あくまでも最終的な手段ですが、いざという時のために覚えておいてください。
一筋縄ではいかない分野だけに、数学ⅡBで高い点数を得るためには大きな努力をはらわなければなりません。しかしこの教科では、センター試験の後で多くの受験生が悔いを残しているのも事実です。試験までに時間がある受験生はじっくり勉強を重ね、できる限り高い成績をおさめてほしいと思います。